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 性転換手術終了後も、恵一は全身麻酔からなかなか覚めなかった。しかしその間にも、その意識のさらに奥・・・・恵一の潜在的な心の世界では、恵一に対して正体不明の謎の声が盛んに語りかけて来ていた。

「恵太郎・・・・・恵太郎。どうしたんだ、早く目を覚ませ!」
「えっ、誰・・・・その声は誰なの?」
 恵一は、どこからともなく聞こえて来る謎の男の声に、戸惑いと恐怖心を覚えた。
「女の格好をするのが嫌で・・・・それでこんな気を失っているふりをしているのか?」
「いったい何の事? 僕にはあなたの言っている事が理解出来ない」
 恵一は、姿の見えぬ声の主にどう対処すればいいのか、更に困惑していた。
「おい、恵太郎・・・恵太・・・・・恵・・・・・・・・」
『誰・・・・あなたはいったい誰なの? それに僕は恵太郎なんていう名前じゃない。女の格好が嫌って・・・・僕はいつだって女の姿をしているじゃないか』
 それは、恵一にとってどこか聞き覚えのある声であったが、あまりにも微かでしかもこもった声の為、どうしても判断がつかなかった。
 ところがそうこうしているうちに、その語りかけている人物の顔が、おぼろげながら目の前に薄っすらと見えて来たのだ。
「どうやら意識が戻って来たようだな・・・・恵太郎。さぁ・・・恥ずかしがらずに、起き上がってそこに置いたセーラー服に着替えるんだ。着替えて早く学校へ行きなさい。今日がおまえの女子高生としての初日なのだぞ」
『いったい何を言っているんだ! 僕は毎日セーラー服を着ているし、その姿で毎日学校にだって通っている』
 この時点で、更にその人物の顔がはっきりと見えて来た。
「おい・・・恵太郎・・・・・恵太郎」
 あと僅かだった。もうあと僅かで、その男の顔を確認出来るところまで意識が回復して来た。
「気が付いたか? 恵・・・・・」
『よしっ、ついに見えたぞ!』
 恵一はやっとの事で、その人物の顔に焦点を合わす事が出来た。
「おぉ、どうやら意識が完全に回復したようだな・・・・恵太郎」
 その瞬間、恵一は見た。今まで自分に語りかけていた人物の顔を・・・・・。
「あっ、あなたは!? 」
 恵一は、やっとの事で自分に語りかけていた男の顔を認識する事が出来た。はたして、その声の主は誰だったのか・・・・!?

 遂に最後まで残されていたペニスまでをも切除され、ほぼ完全な女の身体に改造されてしまった恵一。そして、恵一の子供を身篭った梨花の出現、尊敬する先輩・杉浦俊夫の更なる女性化とその妹・瞳の子宮摘出。波乱万丈な流れの中で、再会した葉子との愛はいったいどうなるのか!? 物語は更に『人工美女の館 [第二部・人工美女めぐみ・・・新妻服従編] 』へと続く。

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[ 人工美女の館 ・ 第二部 ]  めぐみ ・・・ 新妻服従編 【予告】


 洋祐が去り、よりエスカレートする隆一郎らの異常な行動

           股間の邪魔物がなくなると、スカートの穿き心地もまた格別だろう?

  恵一さん、以前のようにまた梨花を抱いて!

                  隆一郎さん、もう恵一なんて呼ぶのはやめて!

     どうだ、私のペニスの咥え心地は?

          めぐみは女なんかではありませんよ。元・男の・・・・いわゆるニューハーフです

   葉子さん、わたしを恵一さんだと思って・・・・・

                 どうせなら・・・・完全な女の身体に変えて欲しかった

       こ・・・これがわたしの生んだ子供!? あぁぁーっ・・・・・嫌ぁーーーっ!!


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06/28|人工美女の館 (第一部)コメント(8)トラックバック(0)TOP↑
 手術台の上で両手両脚を左右に大きく広げられ、身動きが取れぬようしっかりと固定されている恵一。すでに身体には全身麻酔がかけられ、その口や鼻からは幾本もの管が通されている。もちろん、その一番肝心な部分・・・・・深く指輪の食い込んだペニスのまわりは丹念に剃毛され、茶褐色の消毒液が塗られていた。

「お父さん、本当にこのままめぐみさんに性転換手術を施してしまっていいんですか?」
 洋祐は自分が引き受けるとは言ったものの、本人にその事を告げずに行う事に強いためらいを感じていた。
「当たり前だ、ここで縫合するだけに留めたところで、どうせすぐに切り取ってしまうんだ・・・・・さぁ、いいから始めなさい」
「は・・・はい、分かりました」
 洋祐は父親・隆造の言葉を受け、恵一の性転換手術を開始する決心をした。
「では・・・・始めます」
 その瞬間、手術室には緊張感がみなぎった。
「メスをお願いします・・・・・」
 洋祐は助手を務める父・隆造からメスを受け取ると、まず細いリングが深く埋没し、その表面のほとんどが輪切り状態になっているペニスの付け根にその刃先を入れた。
「いいかね、洋祐。切り取ったペニスは出来る限り原形に近い形で残しておくんだぞ」
「はい、分かってます・・・・お父さん。陰核として使用する亀頭の先端部分と、それに繋がる神経を除いてはすべて元の形のまま残します」
 洋祐は、事前に隆造から恵一の切断したペニスは出来る限り原型のまま残しておくように言われていた。ただ、その詳しい理由は聞いていなかった。
「・・・・・ペニスの切離が終わりました。あとは、残っている尿道を女性の長さにカットするだけです」
 男の尿道は普通約16~20センチ、そして女の尿道は4~5センチ。よく男女の身体の違いはペニスの有無にある言われるが、本当の意味での違いはこの尿道の長さにあるのではないだろうか。そういう意味において、この男の長い尿道を女の長さに短く切断される・・・・この事ほど男にとって屈辱的な事はないとも思われる。その男の『勲章』とも言える長い尿道が、今、洋祐の手にするオペ用のハサミで、女の尿道の長さにカットされようとしている。
「めぐみさん、君の身体に残った最後の男の証を、今、私が切り離すからね・・・・・」
 洋祐は心の中でそう呟くと、ハサミの刃を引き伸ばされた尿道に当てた。
『・・・・パッチン!』
 小さな金属音とともに、恵一の尿道が短く切り離された。この瞬間、恵一の尿道は女の短い尿道の長さと変わった。そして、この時に切り離された恵一のペニスは助手をしている隆造に渡され、すぐにナース姿の春香によってどこかへ運ばれて行った。

 それから数時間後、恵一の性転換手術はすでに終わりに近付いていた。
 手術前には男の象徴が突出していたその股間には、すでに緩やかな盛り上がりを見せる女らしいヴィーナスの丘が形成され、そして新しく作られた膣内にはガーゼなどの詰め物がされ、尿道からは導尿用カテーテルが伸びていた。
「見事だぞ、洋祐。人工子宮の移植も成功したし、人工膣を使っての造膣も完璧だ。まさかおまえがこれほどの技術を持っていたとは知らなかったぞ、やはり・・・・血は争えんな、ははは」
「い・・・いいえ、たまたま外国で勉強中にこの手のオペのチャンスに何度も恵まれただけです」
 手術が手術だけに、そう話す洋祐に笑顔はなかった。
「それにしても隆一郎の奴、これほどの『女体』を自分のものに出来るとは・・・・・なんとも羨ましい限りだ。そろそろ俊恵も・・・・」
 隆造は、これまで意識的に跳ね除けていた俊恵の形成手術をそろそろ実行しようと考えていた。そしてそうしている間にも、恵一のペニスを切除された股間には冷却剤が当てられ、幅の広いガーゼ型絆創膏でしっかりと固定されて行った。
 そんないまだに全身麻酔により意識を失っている恵一だったが、その心の中では、盛んに正体の判らぬ何者かの声が恵一に語りかけていた。
「恵太郎・・・・恵太郎。どうしたんだ、早く目を覚ませ!」
「えっ? 『恵太郎』って・・・・僕は『恵太郎』なんていう名前じゃない!?」

 恵一の心の中で、恵一の事を『恵太郎』と呼びかける謎の声・・・・いったい何者なのか。そして、その『恵太郎』の正体は?

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06/27|人工美女の館 (第一部)コメント(4)トラックバック(0)TOP↑
 切羽詰まった状況の中で、ついにその心の奥に秘められていた思慕の念を洋祐に伝えた恵一。しかし、その洋祐との熱い口づけの最中、恵一は突然顔色を変えて苦しみ出した。驚いた洋祐は、これはただ事ではないと慌てて恵一の身体を調べた。

「こ・・・・これは!」
 洋祐が目にしたのは、捲れたスカートの横で異様な盛り上がりを見せる恵一のパンティーだった。
「どうしたというんだ何、これは!? 」
 洋祐は、急いで恵一のパンティーを脱がした。
「いかん、早く手当てをしなくては!」
 見ると、隆一郎に嵌められた細い婚約指輪が、太く勃起した恵一のペニスの根元に強く食い込んでいた。
「洋祐さん、もうわたし・・・・睾丸ないのに、ど・・・・どうして?」
 睾丸を摘出され去勢されてからというもの、もはやかつてのような勃起状態を示さなくなっていた恵一のペニス。確かに、最近では女性ホルモンの作用によるペニスのクリトリス化が見られるようになって来てはいたが、その充血の程度は僅かで、これ程までの勃起状態を示した事はなかった。
「今は理由を説明している余裕はない。一刻も早く食い込んでいるリング外さなくては!」
 まだ外せると判断した洋祐は、急いでその作業に移った。しかし、・・・・・・
「駄目だ・・・・リングが何かで皮膚に貼り付いてしまっている! こうなったらメスで切り離すしかない」
 そう・・・・これは以前、恵一が金井から受けた瞬間接着剤の悪戯だ。その事を、恵一自身もすっかり忘れていた。
「急いで手術室へ運ばなくては・・・・。めぐみさん、もうちょっとの辛抱だ」
 洋祐は、まずはインターホンで父親の隆造にこの場の状況を伝えると、急いで恵一を抱きかかえ地下にある手術室へと向かった。

「着いたよ、めぐみさん。今すぐリングを外してあげるからね」
 洋祐は、恵一を急いでベッドへ寝かせ、麻酔の入った注射器とメスを用意した。だが、・・・・・・
「こ・・・・これは酷い!」
 すでに、そのリングの食い込み部分は大部分で表皮の裂け目が生じ、今すぐにでも部分的に切断されかねない状態になっていた。
「リングが食い込んだ刺激で更に勃起度が増幅されてしまったようだ。これでは・・・・・・」
 洋祐は、もはやただリングを外すだけでは済まなくなってしまったと判断した。
「あっ・・・・お父さん」
 その時、白衣姿の二人の男性とナース姿をした秘書の春香を伴って、洋祐の父・大神隆造が駆けつけて来た。
「洋祐、めぐみくんの具合はどうだ?」
「すでにリングの食い込みが深過ぎて、かなりの部分に深い裂傷が生じています」
「そうか・・・それでは決断した方がいいようだな・・・・・」
「決断って・・・・いったい?」
「どうせ、間もなくめぐみくんのペニスは切除されてしまうんだ。この機会に性転換手術まで施してしまっても何も問題はない。しかも、手術の準備はもうすでに出来ている事だしな・・・・」
「そ・・・・そうは言っても、めぐみさん自身はこんなに突然性転換手術をされるとは思っていません。せめて、心の準備をする時間くらいは与えてあげないと・・・・。今回はとりあえず縫合手術だけで済ませ、性転換手術自体を延期するべきだと思います」
「いや、二度も手間をかける必要はない。それに隆一郎にもすでに連絡を取り、手術の了解は得ておる。おい・・・・君達、この患者に麻酔をかけ、手術が始められるよう準備に取り掛かってくれ。あと1時間もすれば小村井くんもここへやって来るだろう」
 たぶん麻酔医なのだろう。隆造は同行して来た二人の白衣の男性に手術の準備を指示した。
「お父さん、このままの状態で1時間も放ってはおけませんよ・・・・急いで手当てをしなくては。小村井先生がすぐに来られないのであれば・・・・私がやります。私にこの手術やらせてください」
「何を言い出すんだ・・・・洋祐。おまえは普通の外科医だろう。この手術は、その種の技術と十分な経験がないと出来んぞ」
「実は、お父さんには黙っていましたが、アメリカで勉強している時に何度もこの手の手術は行っています。向うにいると、いろいろな手術に立ち会わされるのです」
「それは、本当なのか? そんな話は今始めて聞いたぞ。手術をやりたくて嘘をついているんじゃないだろうな?」
「こんな命にかかわる事で嘘などつきませんよ」
「分・・・・分かった。では、おまえに任せよう。だが、本当に大丈夫なのか? 小村井くんは、今ちょうど大きな手術の最中ですぐにはここへは来られんが、しばらく待って彼に任せた方がいいのではないか??」
「いいえ、いつまでもめぐみさんをこのまま放っておく訳には行きません。それに・・・・・」
「それに?」
「それに、めぐみさんに性転換手術を施すというのであれば・・・・・この私の手でしてあげたいのです」
「おまえがそうまで言うのなら、わしは別にかまわんが・・・・・。ただ、めぐみくんの今回の性転換手術をするにあたっては、一つ条件がある。それだけは執り行って貰いたい」
「条件? 条件とはいったい何ですか?」
 気になった洋祐が隆造に尋ねた。
「今回の手術には、クローン技術で作り上げた人工子宮を使うので、それに付随する膣も使える。なので、めぐみくんから切除するペニスは、極力そのままの形で残しておくように・・・・・」
「それはまた何で? 女性器を形成する時には亀頭と海綿体の一部は利用しますが、それでもほぼ原型を保つ事は可能です。残すようにと言われれば、そう致しますが・・・・・」
「今は時間がない。その理由はまた後で話す。おまえが手術をするというのであれば早い方がいい。さぁ、準備して始めよう・・・・わしも手伝う。あぁ、それから・・・・この際だから秘書の春香にもナースの代理をして貰う事にした」
 そう言って、隆造は傍らにいる秘書の春香を自分の前に押し出した。
「春香さん? でも、春香さんはナースの資格をお持ちなんですか?」
 洋祐は、ナース姿の春香にそう質問した。
「いいえ・・・・ありませんけど」
 春香が申し訳なさそうな声で答えた。たぶん、隆造が勝手に春香に押し付けた事なのだろう。
「洋祐、それなら大丈夫だ。春香は以前、コスプレ系の風俗店でナース姿で働いた経験がある、手術中に汗を拭き取るくらいの事は出来る・・・・・」
「・・・・・・?」
 とても大病院の院長とも思えぬ隆造の発言に洋祐は思わず眉を顰めたが、今はそのような事でどうこう言っている場合ではなかった。
「まぁ、この手術自体が違法なものなのだから、この際資格云々はどうでもいいだろう、ちょうど小村井君も手術中で手があかん訳だし・・・」
「は・・はい、それはそれで助かりますが・・・」
 洋祐はただ呆れるしかなかった。
 そしてそれから10分後、恵一の性転換手術の準備が完了した。
「では、洋祐。そろそろ始るとするか」
「はい・・・・お父さん」

 いよいよこれから、恵一の性転換手術が始まる。すでに全身麻酔によって意識がなくなっている恵一は、その意識を取り戻した時、いったいどれだけ大きな衝撃を受けるのだろうか・・・・・。

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06/27|人工美女の館 (第一部)コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
「僕は来月、再び外国へ・・・・・」
 突然告げられた洋祐の外国行きに、恵一はしばし呆然としていた。
「父から先日・・・・突然言われてね。また、しばらく外国へ行って勉強しなくてはいけなくなってしまったんだ」
「嘘・・・・嘘よ、洋祐さん・・・・嘘だと言ってください」
 恵一は、必死になって現実を否定しようとした。
「めぐみさん・・・・ご免。こんな大事な時に力になってあげられなくて・・・・・」
「嫌よ・・・・嫌っ! 洋祐さん、どこにも行かないで!!」
「め・・・・めぐみさん」
 いつもは理性の強い恵一が、すっかり自己を失っていた。そんな理性の強さを知っている洋祐は、いったいどうしたのかと困惑した。
「どうしたの? いつものめぐみさんらしくないよ」
 洋祐が問いかけると、恵一は洋祐の胸に埋めていた顔をおもむろに上げ、洋祐と視線を合わせた。そして・・・・・
「好き・・・・好きなの。わたし・・・・洋祐さんが好きなの!」
 洋祐にとってはあまりにも意外な告白だった。そんな唖然とする洋祐の胸に、恵一は再び顔を埋め泣き崩れた。
『僕・・・僕は男なのに、男の洋祐さんに何ていう事を言ってしまったんだ・・・・・』
 恵一は、男である洋祐に愛を告白してしまった自分を強く恥じた。
『・・・・めぐみさん』
 そんな恵一の姿・・・・男の身でスカートを穿かされ女を演じている恵一の姿が、洋祐にはいじらしくて仕方がなかった。洋祐は、自分の胸ですすり泣く恵一をしっかりと抱き締めた。
「・・・・・洋祐さん」
 しばらくすると、恵一が再び顔を上げた。
「気持ちは落ち着いたかい?」
 洋祐の言葉に恵一は小さく頷き、じっと洋祐の顔を見つめた。一瞬の沈黙の後、恵一はゆっくりと自分の唇を洋祐の唇へ近づけて行った。
「め・・・めぐみさん・・・・」
 一瞬、戸惑う洋祐。しかし、洋祐はそれを拒否する事はしなかった。恵一の唇が自分の唇に微かに触れると、今度は逆に洋祐のほうが積極的に唇を強く押し当てた。
『うううっ・・・・!』
 予想もしていなかった展開に、恵一の全身に強い衝撃が走った。
『あぁぁ・・・・洋祐さん!!』
 やがて、そのままの体勢で二人がベッドへ倒れ込むと、どちらからという事もなくお互いの口中へ舌が差し入れられ、二人の口づけは激しさを増して行った。その勢いで恵一のスカートが捲くれその下の白いパンティーが露になったが、恵一にはもはや気にはならなかった。しかしこの時、恵一の露になったパンティーの前部が異様に盛り上がっている事に、当の本人さえ余りの興奮でまだ気づいていなかった。しかし、・・・・・
「ど・・・・どうしたんだ、めぐみさん!?」
 突然、洋祐が大きな声を張り上げた。今まで激しい口づけを続けていた恵一が、突然、真っ青な顔になり苦しみ出したのだ。
「痛い・・・・痛いの」
「しっかりするんだ、めぐみさん。いったいどこが痛いんだ?」

 突然起こった恵一の体調異変に、洋祐はただ戸惑うばかりだった。

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06/26|人工美女の館 (第一部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 瞳が自分の局部を自傷したという情報は、すぐに恵一にも届いた。恵一はそのすべての責任は自分にあると、月曜ではあったが体調が優れないと嘘をつき、学校を休んで自分自身を責め立てていた。

「瞳ちゃん、ごめんね・・・・みんなわたしのせいよ。わたしが、あの時に瞳ちゃんを逃がしてあげられなかったからこんな事に・・・・・」
 もしも、あの時に瞳が逃げ切れていたら・・・・、そう思うと恵一は自分が情けなくて仕方がなかった。
「『コン、コン!』・・・・・めぐみさん、ちょっと入るよ」
 ドアを叩く音と共に洋祐の声がし、ドアの鍵を開ける音が・・・・・。
 いつものプリーツスカート姿でベッドに横になっていた恵一は、慌ててベッドの淵に座りなおした。
「突然押し掛けたりしてごめん。めぐみさんが体調を崩して学校を休んでいるって聞いたものだから・・・・・。ちょうど、隆一郎さんも学会の会議に出かけて留守のようなので、ちょっと心配になって・・・・・」
 部屋へ入って来ると、洋祐はそう言って恵一を心配した。
「瞳ちゃんがあんな事になってしまったので、とても学校へ行く気になれなくて・・・・・」
「やっぱりそうだったのか・・・・」
「洋祐さん、それで瞳ちゃんの容態はどうなんですか?」
「命には別状なかったけど、子宮を摘出してしまったからね。これから先、彼女に精神的なショックが残らなければいいんだが・・・・・」
「えっ、子宮を!」
 女の命とも言える子宮を摘出したと聞き、恵一は大きなショックを受けた。
『瞳ちゃん・・・・』
 改めて瞳への責任を感じ、恵一は頭を下げ深くうなだれた。
「どうした、めぐみさん?」
 その様子を見ていた洋祐は、ゆっくりと恵一の傍らへ腰を下ろした。
「洋祐さん・・・・」
「うん、何だい?」
「わたし・・・・なんだかとても怖いの」
 そうポツリと言うと、恵一は自分の身体を洋祐にあずけ、その胸に自分の顔を埋めた。
「ど・・・・どうしたんだい急に、いつものめぐみさんらしくないな」
「だって、わたしのせいでみんな不幸になって行くんですもの。瞳ちゃんはあんな事になってしまったし・・・・・」
「・・・・・・」
 恵一の気持ちが分かり過ぎるだけに、洋祐は何と言って慰めてあげたらいいのか分からなかった。
「洋祐さん・・・・お願い、いつまでもわたしを守って・・・・・」
「守って・・・・って・・・・・・」
 洋祐の顔が、突然、困惑した顔に変わった。
「ご免・・・・めぐみさん、僕は君を守ってあげる事が出来ない」
「えっ、洋祐さん、それって・・・・何で?」
 洋祐の意外な答えに、恵一は戸惑った。
「実は・・・・めぐみさん」
 洋祐は、言い難そうに言葉を搾り出した。
「僕は来月、再び外国へ旅立つ事になってしまったんだ」
「えっ、外国へ!?」

 洋祐から出た思いも掛けない言葉に、恵一は大きなショックを受けた。

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06/25|人工美女の館 (第一部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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 ひとみ絵里

Author: ひとみ絵里
性 別 :  人工微女

初めてスカートを穿いた日が私の誕生日です。ちなみに、小説の中で時々登場するめぐみ(恵一)のイメージ画像のモデルは一部を除いて私自身です。

    ♥ お話について ♥
このお話はフィクションです。お話の中に登場する人物名・会社名などはすべて架空のものです。また、このお話の著作権や私自身の画像に関しては、すべてわたし・絵里に帰属致しますので、無断で転載やご使用なさらないでくださいね。

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