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突き付けられた恐ろしい運命
風呂から出るなり恵一は裸のまま高手小手に縛られてしまった

 第39話 突き付けられた恐ろしい運命 

 恵一は怯えていた。挙式の最中は頭から消えていたその事が、新婚初夜を迎える段階になって頭に甦って来ていたからだ。その記憶とは・・・・妊娠。これから迎える新婚初夜の結果として生まれる・・・・・隆一郎の子供の妊娠だ。

「な・・・なんでこのような姿に?」
「新婚初夜を迎える前に、ちょっと面白い話を聞かせてやろうと思ってな。ただ、その話を聞いてそのあと暴れられても困るので、その前に抵抗出来ないようにしたまでだ」
 風呂から出た恵一は、すぐに隆一郎によって部屋に備え付けられている縄で後高手後手に緊縛されてしまった。これから初夜を迎える事に怯えていた恵一だったが、また別の意味で恐れ慄いていた。
「抵抗・・・・・って? いったい・・・・・・」
 後手に緊縛され女座りになっている恵一が隆一郎に聞いた。
「では、これから夫婦の契りを結ぶ前に話しておいてやろう。事前に何も話さないでおまえの子宮内に私の精液を浴びせてしまうのも可哀相だからな・・・・・」
 隆一郎の口から出て来る単語のすべてが、恵一にとっては聞くに堪えないものばかりだ。
「その話とは、おまえの人工子宮の話だ」
「人工子宮・・・・・?」
「おまえの体内に移植されている人工子宮、それを形作っている細胞内には『エストロモドキン』という成分が含まれている。この成分が女性ホルモンの代用になる変性女性ホルモンを生成し体内に送り込んでいる。そのお陰で、おまえは他の性転換したニューハーフ達のようにわざわざ女性ホルモンを投与しなくても済んでいるのだ。ただし、『エストロモドキン』が変性女性ホルモンを生成するには、精液に含まれるある成分を吸収する必要がある。つまり、おまえがその変性女性ホルモンを得るためには、セックスは欠かせない行為という事になる訳だ」
「そ・・・・そんなぁ」
「しかし、今問題にしようとしているのは、その点ではない。単に女性ホルモンが必要ならば、飲むなり注射するなりして体内に取り入れれば済む事だ」
「・・・・・・・?」
「一番の問題は、その凄まじい依存性だ」
「依存性?」
「『エストロモドキン』には強力な依存性があり、一度多量の精液を吸収したら最後、その成分が切れるに伴って強い禁断症状が現れ、そのままにしておけばやがて廃人同様になってしまう。つまり、精液なし・・・・男なしでは生きていけなくなるという事だ」
「そ・・・・・そんなぁ!!」
 新たな恐ろしい事実を知った恵一は、その恐ろしい内容に震え上がった。
「だが、そう怖がる事はない。毎日私の精液を膣内で受け入れていれば済む事だ。おまえがそれを拒否しない限りは何の影響もない」
「・・・・・・・・・そ・・・そんな」
 これから迎える隆一郎との初夜。そして、その先に待っているであろう恐ろしい日々を思うと、恵一は絶望感に打ちひしがれた。
「さて、そろそろ夫婦の契りを結ぶとするか・・・・・」
 そう呟くと、隆一郎は女座りしている恵一の身体に両手を掛け抱きかかえようとした。
「嫌・・・・嫌よ! この縄を解いて」
「悪いが、それは出来んな。それに、今日は縛ったままのおまえを抱きたいのだ。さぁ、ベッドへ行こうか」
「ああっ・・・嫌!」

 恵一は縛られていない両脚をバタつかせたが、身体の大きな隆一郎にしっかりと抱きかかえられてしまい、それ以上は抵抗出来なかった。

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妻への階段
間もなくこのダブルベッドの上で隆一郎と恵一が夫婦の契りを結ぶ

 第38話 妻への階段 

 ホテルの中に入ると、隆一郎は受付で前払いの宿泊料を払った。その間恵一は、その後方で受付の従業員、そして、他のホテル利用者に顔を見られぬよう小さくなっていた。

「712号室か・・・・・おお、この部屋だ」
 宿泊する部屋番号を見つけると隆一郎は鍵を開け、恵一をエスコートして中へと入った。
「雰囲気がいいだろう、和風の部屋だ・・・・・しかも、この部屋には私の好きなSM専用のな。とはいっても、今日はそれが目的ではないから、多少利用する程度だがな」
 SM専用と聞いて、恵一は一瞬ドキッとした。これまで何度も、調教係と称した隆司と麻里からその手の調教を受けて来ていたからだ。それが、今度は隆一郎本人から直接受ける事になると思ったからだ。
「それよりも・・・・めぐみ、ここに入る時にはだいぶ恥ずかしがっていたようだが、おまえラブホテルに入ったのは初めてか?」
「はぃ・・・・いぇ・・・・・・」
 恵一が言葉を濁した。
「そうか、女として入るのは当然といえば当然だが、初めてという事だな」
「は・・・・はぃ」
「男の時代に入ったとすれば・・・・・相手は葉子か?」
「そ・・・・それは」
 変な話から葉子の話へ繋がってしまい、恵一は戸惑った。
「まぁ、いい。いずれにしても、これまでは女を連れ込んでいた身が、今では女として連れ込まれる身・・・・さぞや複雑な心境だろうなぁ、ふふふっ」
 この時・・・・というより、ホテルへ入る直前から恵一は理由のない妙な不安を感じていた。それは、スカートという無防備な姿で男と共にホテルに入る時の女の心境なのだが、恵一にはそこまでは理解出来ていない。
「さて、まずは風呂にでも入るか・・・・・・・」

それから十分後、湯船の中には隆一郎が、浴室前の更衣場には恵一がそれぞれいた。
「どうした、めぐみ? 早く入って来ないか」
「は・・・・はぃ、ただいま・・・・・・」
 明るい浴室の中で女になった身体を隆一郎に見られる事は、恵一にとっては死ぬほど辛い事だった。置かれた立場からすれば、すでに数え切れない程隆一郎にはその身体を見られていてもおかしくないはずだが、実際には、隆一郎が意識的に恵一の身体を見ないように心掛けていた事もあり、それが現在の恵一の心理状態に大きく影響していた。
「ギギーッ!」
 浴室のドアが開き、細長いタオルを胸から垂らし、その膨らんだ乳房と陰毛の生えていない下腹部を隠した恵一が入って来た。
「おぉ、やっと入って来たか。何もそう恥ずかしがる事はない。私達はもう夫婦なんだぞ」
「そ・・・・それは、そうですけど・・・・・・・」
 浴室という密閉された・・・・しかも、自分のすべてを曝け出す空間で隆一郎と二人きり。恵一は、隆一郎とどのような言葉を交わせばいいのか、自分の行動の取り方が分からず戸惑っていた。
「さぁ、早くここへ入って来なさい」
「は・・・はい、ただいま・・・・・・」
 そうは言ったものの、そのまますぐに浴槽の中に入る訳には行かなかった。恵一は洗い場に方膝を着くと、風呂桶にお湯を汲み肩からそのお湯を掛けた。そして、立ち上がり隆一郎の入っている浴槽の前に立った。
「よしよし、女らしいマナーも身に付いているな。しかし、そのタオルだけは余計だ。風呂に入るのに必要ないだろう」
 相変わらず身体の前面をタオルで覆い隠している恵一の姿を見ると、そう言いながらそのタオルに手を掛け、取り上げてしまった。
「あっ、いやーん!」
 恵一は慌てて中腰になり、反射的に両膝を強く閉じながら両の手の平をそれぞれ胸の乳房と下腹部に当てていた。
「いやーん・・・・とは、また何とも女らしい。なんだかんだ言っても、おまえもだんだん本当の女に近づいているな」

 それは、普段から女言葉を意識しているために瞬間的に出てしまった言葉だったが、その言葉を発した恵一自身も恥ずかしさで顔を赤らめていた。

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09/29|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
驚愕の新婚旅行
妻となった恵一と共に隆一郎が向かった新婚旅行先は・・・・・・

 第37話 驚愕の新婚旅行 

 隆一郎と恵一の挙式が無事終わった。あの指輪交換の後、二人は永遠の愛を誓って熱い口づけを交わしたのだが、その瞬間、特別席で見守っていた三名は、それぞれの部屋で悲しみに暮れ号泣していた。そんな残酷なセレモニーだが、セレモニーのすべてがこれで終わった訳ではない。恵一には、更なる残酷なセレモニーがこの後待っているのだ・・・・それは、新婚初夜だ。

「悪いな、恵一・・・・いや、もうめぐみと呼ばなくてはいけなかったな」
 恵一との約束を思い出し、隆一郎が苦笑いしながら恵一の呼び方を言い換えた。そんな二人は、今、車に乗ってある場所へ移動中だ。
「本来なら、挙式を挙げた後は豪華な披露宴、そして、その後は海外のリゾート地にでも新婚旅行だ。しかし、私は親父のやったような派手な披露宴は嫌いでね・・・・だから今回の挙式では何もやらない。その方がおまえも辛い思いをしなくて済むからいいだろう?」
「は・・・・はぃ」
 隆一郎に問い掛けられて、素直に返事をした。
「しかも、訳あって新婚旅行は近場にしか行く事が出来ないのだ。それなら逆に、思いっきり近場へ新婚旅行・・・・というのも面白いかと思ってな」
「・・・・・・・・」
「どうした。めぐみ? 何をはにかんでいるんだ」
「い・・・いえ、はにかんでなんて・・・・・・」
「もしかして、恥ずかしがって・・・・いるのか? まぁ、それも無理はない。これから新婚初夜を迎えようとしている新妻なのだからな・・・・・、ふふふっ」
 殆んど何も言わずにもじもじしている恵一を見て、隆一郎がからかった。
「もう少しだ。あと5分程で着くが、目的の新婚旅行先は五反田のラブホテルだ」
「ラ・・・・ラブ・・・ホテル!?」
 隆一郎の口から出た意外な言葉に、恵一は唖然とした。
「どうだ、驚いたか? まさか、新婚旅行で五反田のラブホテルに連れて来られるとは思ってもいなかっただろう」
「・・・・・・・・」
 恵一には答えようがなかった。
「おっと、着いたぞ・・・・このホテルだ」
 二人を乗せた車は、そのホテルの駐車スペースへと入って行った。
「ガチャン!」
 車を指定の位置に止めるとまずは隆一郎が降りた。そして、反対側にまわると恵一の座っている助手席側のドアを開けた。
「スカートが短いから、降りる時に気を付けるように・・・・・」
 そう注意を促され、恵一はスカートの裾を気遣いながら車の外へ出た。それまで車内に座っていたので分からなかったが、恵一の服装は膝上20センチ程の淡いピンクのフレアドレスだ。確かに、下半身の使い方を間違えると、スカートが大きく捲れてその下のパンティーを露出しかねない服装だ。
「心配したが、どうやら大丈夫のようだな。膝頭をきちんと閉じて、じつに女らしい降り方だったぞ・・・・ふふっ」
 隆一郎は、そんな恵一の女らしい仕草に満足そうな顔をした。
「さて、中に入ろうか」
 そう言いながら隆一郎は恵一の左肩に手を掛けると、自分の横へぐっと引き寄せた。
「ここがおまえが新婚初夜を迎えるホテルだ。私は、この日のためにずっと禁欲生活を送って来たんだ。今夜は存分に楽しませてもらうよ・・・・いいね」
「・・・・・・・・」

 隆一郎に同意を求められた恵一は、黙ったまま小さく頷いた。隆一郎はそれを目で確認すると、ミニドレス姿の恵一を抱かかえるようにしてホテルの中へと消えて行った。

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09/28|人工美女の館 (第二部)コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
妻となる瞬間
隆一郎によって新婦・恵一の指に結婚指輪が嵌められた

 第36話 妻となる瞬間 

 結婚式において、式を挙げる二人が夫婦の関係になるのはどの瞬間からなのだろうか。指輪の交換が終わった瞬間? あるいは最後に結婚証明書にサインをした瞬間? 考え方はいろいろあると思うが、私は二人が宣誓文を読み終えた瞬間・・・・愛の誓いを告げあった瞬間からではないかと思っている。それは、その瞬間に精神的な主従意識がお互いの意識の中に強く植え付けられると思うからだ。

「デハコレカラ、シンロウ&シンプソレゾレニ、メノマエニヨウイシテアリマス『結婚誓約書』ヲヨミアゲ、アイノチカイヲタテテイタダキマース。コノ『結婚誓約書』ヲヨミオエタシュンカン、アナタガタオフタリハ、セイシキナフウフニナリマース。ヨロシイデスネ?」
「・・・・・はい!」
「・・・・・・は・・・はぃ」
 どこから連れて来たのか、見るからに怪しげな神父役の外人が二人にそう告げ、新郎新婦の二人も了解の返事をした。
「恵一、準備はいいか?」
「は・・・・・・はぃ」
 いまだに半ば呆然としている恵一に、隆一郎が確認の声を掛けた。
「本当に大丈夫なのか? ここにいてもおまえの心臓の鼓動が聞こえて来るぞ」
 隆一郎が感じた通り、恵一の緊張は半端ではなかった。それは、この宣誓をする事で隆一郎の『妻』になる事を承諾する事になるからだ。
『と・・・・とうとう、この瞬間が来てしまった。でも、これはもうどうしようもない事・・・・・・』
 そんな恵一の気持ちも、あきらめの気持ちと共に少しずつ落ち着きを取り戻して行った。
「準備は宜しいですか? 宜しければお願い致します」
 進行役の春香からの催促の言葉だ。
「恵一、始めるぞ」
「・・・・はっ・・・はぃ」
 いよいよ、二人の愛の誓いが始まろうとしている。場内が一瞬冷たい空気に包まれた。

「私 大神隆一郎は、先頃、性転換手術により『女』として生まれ変わった旧名・赤月恵一ことめぐみを『妻』として迎え、一人前の『女』、そして『妻』として育て上げる事をここに誓います」
 隆一郎の誓いの言葉が終わった。続いては、恵一の番だ・・・・恵一が、目の前の『誓約書』の自分のフレーズに目を運んだ。
「私 赤月めぐみは、この瞬間より大神隆一郎を・・・・夫とし、その『妻』大・・・・・・・・」
 その部分で、恵一の言葉が突然止まった。
「・・・・・? ど・・・どうしたんだ、恵一?」
 隆一郎が恵一の耳元に囁いた。
「す・・・すみません。ちょっと緊張して・・・・・」
「そうか・・・・まぁいい。では、そのまま続けなさい」
「は・・・はぃ」
 隆一郎に促され、恵一は再び誓いの言葉を続けた。
「その『妻』・・・・大神めぐみとして、その生涯を捧げる事を・・・・ここに・・・誓います」
 最後の言葉を言い終わった瞬間、恵一は自分の魂の一部が隣に立つ隆一郎の中に吸い込まれて行ったように感じ、強い脱力感を感じていた。

「では、指輪の交換です」
 『誓約書』の横にあらかじめ用意されていた指輪が、神父からまず恵一の手の平に乗せられた。
「コノケッコンユビワヲ、シンロウノリュウイチロウサンノユビニハメテアゲテクダサイ」
「・・・・はぃ」
 恵一が隆一郎の方に向き直ると、隆一郎も恵一の方に向き直りそっと左手を差し出した。
「ありがとう・・・・恵一」
 気分がいいのだろう。いつもの隆一郎らしくもなく、恵一に優しい声を掛けた。恵一は、隆一郎の指に指輪を嵌め終えると、隆一郎と視線を合わせた。
「隆一郎さん、もう、恵一なんて呼ばないで・・・・今の私にはそう呼ばれるのが一番辛いの」
「そうか・・・・分かった。これからは、『めぐみ』と呼んであげよう。その代わり、おまえも私の事を『あなた』と呼ぶんだぞ」
「はぃ・・・・分かりました」
「なんだか、急に女らしくなったな。では、今度は私が指輪を嵌めてあげる番だ・・・・さぁ、指を出して」
「・・・・・は・・・はい」
『わたしは、もう隆一郎さんの「妻」なの。そう・・・・・「妻」なのよ!』

 夫となった隆一郎に結婚指輪を嵌められながら、恵一は心の中でそう叫んでいた。

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09/26|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第35話 冷酷な空間 

 真っ赤なバージンロードを歩み、新郎の大神隆一郎と共に祭壇へ上がった新婦の恵一。壇上に上がるまで特別席からは後姿だけしか確認出来なかったが、隆一郎に促された恵一が後方に向き直った事で、その女らしくメイクされた顔まではっきりと映し出された。

「葉子・・・・、かつておまえの恋人だった恵一がああしてウエディングドレスを着せられ、新婦として式を挙げている姿を見る気分は?」
「残酷よ、残酷すぎるわ。これは人間のやる事ではない。恵一さんの人権を何だと思っているの?」
「しかし、それもこれもみんな葉子・・・・おまえの代わりとしてやっている事なんだぞ。恵一がああやって身代わり役をこなしているから、おまえはそうやってのうのうとしていられるんだからな」
「・・・・・・・・・」
 隆司からそう詰め寄られ、葉子は自分の責任を痛感していた。
「もう今日からあの二人は夫婦だ。恵一の奴、挙式後の初夜では兄貴にたっぷりと可愛がられるんだろうな・・・・ふふふっ」
「や・・・・やめて! そんな不潔な事を言うのは!!」
「おぉ、焼き餅を焼いているのか・・・・葉子?」
「・・・・・・・・」
 泣き声は発しなかったが、葉子の目には涙が溢れていた。
『葉子の奴、恵一がすでに性転換手術まで施され、子供まで生める身体になっていると知ったらどれだけ驚き悲しむ事か。今、ここですべてをばらしてしまいたいところだが、そうもいかねぇんだよな、くそーっ!』
 恵一のすべての秘密を葉子に話し、葉子を精神的に更に苦しめたいと思う隆司だった。

 実の母親と元・恋人・・・・その立場からすると、ウエディングドレス姿の恵一を目にするその気持ちは十分に計り知れる。だが、ある意味において一番大きな衝撃を受けるのではないかと思われるのが、今では隆造の妻となっている恵一から兄のように慕われていた俊恵だろう。再会した春香から恵一までもが捕らえられ、しかもある程度の女性化を図られている事までは聞いていたはずだが、あらかじめ隆造に狙われていた自分とは違い、そこまで・・・・・性転換手術まで施され結婚までさせられてしまう・・・・とは考えてもいなかったはずだからだ。
「瞳ではないわ。誰・・・誰なの、あの女性は?」
 祭壇上で後方に顔を向けた恵一の顔を見ても、俊恵はすぐにはそれが恵一だとは気づかなかった。
「やはり、顔を見ても気が付かんか。まぁ、あれだけ女らしくなってしまえば無理もないが・・・・・ふふふっ」
「女・・・・らしく?」
 俊恵は、その言葉に引っかかった。
「もしかして、新婦は女の方ではないのでは?」
「よく分かったのぉ。確かに隆一郎の嫁は本当の女ではない・・・・おまえと同じようにな」
 隆造の皮肉をこめた言葉に、俊恵は唇を噛み締めた。
「俊恵、もう一度じっくり見てみぃ。おまえに分からぬはずがない」
『ま・・・まさか、恵・・・・・』
 新婦が男だと知った瞬間、俊恵の頭の中にある一人の男性の顔が浮かんでいた・・・・・恵一の顔だ。俊恵はそれを頭に置いて改めて新婦の顔を確認した。
「や・・・やっぱり! 可愛い女の子の顔に変えられてしまってはいるけれど、あの顔立ちは間違いなく・・・・恵一くん」
「どうやら、やっと分かったようだな。そうだ、間違いなくその恵一くんだ。今では『めぐみ』と女名に変っているがな」
 俊恵にとっては男の姿しか知らない恵一。その恵一が女の容姿で目の前に立っている・・・・しかも、ウエディングドレス姿なのだ。俊恵はしばし呆然としていた。
「さて、そろそろ結婚の宣誓書が読み交わされるようだな」
「あ・・・あなた、なぜ恵一くんにまでわたしと同じ道をたどらせるのですか? 恵一くんには、何の罪もないではないですか」
「それは違うぞ、俊恵。恵一くんは、自分からこうなりたいと買って出たのだ。元・恋人の葉子くんの身代わりとしてな」
「でも、それは・・・・・・・・」
 あなた方が勝手に仕組んだ筋書きでしょ・・・・と言いたかったが、俊恵の立場としてはその言葉は自分の喉の奥へ飲み込むしかなかった。
「でも・・・まさか、恵一くんまで性転換手術を施されているという事はないわよね?」
「ないわよね・・・だと? おまえはいったい何を考えているんだ、二人は結婚しようとしているのだぞ。恵一くんの身体が男のままだったらまずいだろう」
「で・・・では、すでに恵一くんも・・・・・・」
「そうだ、完全な女の身体になっておる。おまえと同じく両脚の間に女の溝を刻んだな・・・・ふふふっ」
『恵一くん、僕が大神隆造に捕らえられてしまったばっかりに君にまで・・・・・・』
 俊恵は一瞬だが男の俊夫に戻り、恵一に対して心の中で深い謝罪をしていた。
「もうそんな事はどうでもいい。そろそろ、二人の誓いの言葉が始まるぞ」

 目の前の祭壇上では、隆一郎と恵一・・・・新郎新婦二人による結婚の宣誓が行われようとしていた。

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09/26|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
新妻への序章
白いレースのウエディングドレスとロングベールが新婦・恵一
の女らしさをより一層際立たせている


 第34話 新妻への序章 

 白いレースのウエディングドレスとロングベールを身に纏い、右手を隆一郎の左手に絡めた恵一がゆっくりとバージンロードを歩んで行く。暗闇の中でスポットライトを浴びたそのドレス姿は、ウエストの切替え部分から下が大きく膨らみ、その女らしさを際立たせている。

「新郎新婦が祭壇上にお揃いになりました」
 進行役の春香のアナウンスと共に新郎新婦の二人が祭壇上までたどり着くと、まずは正面の神父に向かって二人揃って深く一礼をした。そして、・・・・・・・
「恵一、今日は二階の特別席におまえの近親者が参列されている。まずは、その方達にご挨拶だ」
 そう言いながら隆一郎は恵一の肩越しに手をまわし、その身体を後方の特別席へと向けた。後方二階に位置する特別席とは言っても、元々それ程広くはないプライベートホール。その窓から覗く顔さえ判別出来る位置関係だ。
「今日は、おまえと親しい三名の来賓があそこでこの式を見守っている。誰だかよく顔を確認しておけ」
『親しい?』
 真っ暗な場内。しかし、その中で明るく鮮明に映し出されている三ヶ所の特別席は、祭壇上からでも容易に確認する事が出来た。
『いったい誰なの? 今のわたしに親しい人なんていないはず・・・・・・あっ、あれは!!!』
「あれは・・・・杉・・・杉浦さん。それに、その左は・・・・葉子。えっ!! 一番右は・・・・・お、お袋!!!」
「おっと、ここから動くんじゃない。予定通りに進行するんだ」
 瞬間的に三人のところへ駆けつけようとしたのか、それとも、自分の惨めな姿を晒すのを回避しようとしたのか、祭壇の前から立ち去る素振りを見せた恵一の身体を、隆一郎は急いで両手で押さえた。
「許・・・・許してください、隆一郎さん。こんなの惨すぎます」
「惨い・・・だと? いったいどこが惨いというんだ、これはおまえの晴れ姿ではないか。いいか、ここでおまえが変な行動に出たら、それこそおまえ自身が惨めになるだけだぞ・・・・分かったな?」
「・・・・・は・・・はぃ」
「よし、分かったのならいい。よし、では始めてくれ」
 恵一の動揺を制した隆一郎は、春香に進行の再開を指示した。
「では、・・・・・・・・・・・」
 春香のアナウンスで再び式が進行し始めた。

 一方、ここまでの様子を特別室で見ていた三名にも、それぞれ大きな動揺が現われていた。
「本当にあれが息子なの?」
「今、こちらへ向き直りますよ、お母さん」
 小村井医師の言葉通り、ちょうど恵一が後方に向き直った。
「えっ、あれが・・・・・恵・・・恵一?」
「そうですよ、あれが女に生まれ変わった現在の恵一くんの姿です」
「確・・・・確かに面影がある。で・・・でも、あの顔はもはや恵一の顔ではない」
 細い眉、フラワーピンクの口紅を引いた口元、レースのロングベールで覆われたセミロングの髪、そして、胸元の開いたウエディングドレスによってより際立っている胸の膨らみなど、母親としてはとても信じ難い光景が目の前にあった。
「な・・・なんていう事なの! あなた達はなんていう事をしたの!! うぅ・・・うぅぅぅぅ・・・・・・」
 無残にも女の姿に変えられてしまった自分の息子。その姿を直視し、恵一の母はとうとう泣き崩れてしまった。

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09/25|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第33話 放たれた矢 

 俊恵と同じく、特別室へ連れて来られるまでその理由を説明されていない参列者がいた・・・・恵一の元恋人・葉子だ。その日の朝、いきなり閉じ込められている部屋へ隆司が現れると、強引に黒のワンピースの礼服に着替えさせられ、この部屋まで連れて来られたのだ。

「おまえのような『女奴隷』と変らない立場の人間が、このような場に参列出来る事を感謝しろよ」
「このような・・・・って、いったいこれは何なんですか? なんでわたしをこのようなところへ・・・・・」
「これからここで兄貴が結婚式を挙げるんだ。おまえは、その数少ない参列者の一人という訳さ」
「隆一郎さん・・・・の? わたしは、そんな式などには参列したくありません。もう、部屋へ帰して下さい」
「そんな事を言っていいのかな? あとで後悔する事になっても知らないからな」
「後悔? なんでわたしが後悔しなくてはいけないの?」
 隆司の意味ありげな言葉が、葉子にはとても気になった。
「なんで・・・・って、おまえの知り合いが結婚するからさ」
「だから、なんで隆一郎さんの結婚式にわたしが出なくてはいけないのって・・・・・」
「言っておくが、おまえの知り合いって・・・・・兄貴の事じゃないぜ」
「えっ、隆一郎さんじゃ・・・ない?」
「教えてやろうか」
「・・・・・・・?」
『いったい、隆司さんは誰の事をいっているの? なんだかとても気になる・・・・でも』
 隆司の思わせぶりな態度に、葉子はその人物の名前を知るのが恐くなって来ていた。
「では、教えてやろう。おまえの昔の恋人・・・・と言えば分かるかな?」
「昔の恋人って、恵・・・恵一さん あっ!!」
 葉子はこの瞬間、以前、隆一郎と交わしたある会話を思い出していた。以前、恵一と二人で地下の檻に閉じ込められた際に隆一郎から聞いたあの時の言葉だ。
「で・・・では、隆一郎さんの結婚相手って・・・・・・・まさか」
「どうやら、思い出したようだな。おまえはすでに兄貴から聞いているはずだ。めぐみが・・・・いや、恵一が隆一郎兄貴と結婚するという事を」
「嘘・・・嘘よ。あれは、わたしをいたぶるための嘘だわ。男同士で結婚させるなんて、あまりにも酷すぎるわ」
「だから、恵一には女の姿になってもらったという事さ。それならば、もう不自然でも何でもないだろう」
「いくらうわべだけ女の姿になっても、男である事に変りはないわ」
「・・・・・はたして、そうかな?」
「えっ、それはどういう・・・・・?」
 隆司は恵一が性転換手術を施され、身体まで女に変えられてしまった事実を葉子に話したくてうずうずしていた。しかし、恵一との当初からの交換条件という事もあり、それを直接口にする事は出来なかった。
「まぁ、いずれ分かるさ・・・・いずれな。それよりも、場内が少しずつ暗くなって来たぜ・・・・二人のご登場だ。兄貴に寄り添う恵一の姿を思う存分その目に焼き付けておくんだな、ふふっ」

 暗闇の中、正面のステージの幕が上がり後方に向かってスポットライトが放たれた。
 同じ光景を三者三様の気持ちで見つめる特別室の参列者三名・・・・その複雑な胸中は。

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09/24|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第32話 目の前に迫った残酷な儀式 

 二人の挙式の会場となっているのは、四ヶ月程前に隆造と杉浦俊夫が派手な披露宴を行った場所だ。しかし、今回は隆一郎自身の希望であのような派手な演出はしない事になり、親族と近親者だけによる挙式だけとなった。そのため、ステージに面した客席に参列者は誰も座っておらず、ただ、その中心を赤い絨毯が通っているだけだ。
 そんな静まり返ったホールではあったが、後方二階にある三つの特別席には、すでに三組の参列者が顔を揃えていた。その顔ぶれは、向かって左から『大神隆司と恵一の元恋人・佐伯葉子』『大神隆造とその妻・俊恵』『小村井修医師と恵一の母・赤月和恵』この三組である。三組はそれぞれ後方のドアから時間をずらして入り、大神家関係の人間は隣の部屋に誰がいるのかを知らない。

「あなた・・・・、これからここでいったい何が行われるというの?」
 朝、夫の隆造から突然黒の礼服を着せられてこの部屋へ連れて来られた俊恵が、横に座っている隆造に尋ねた。
「我々の服装を考えれば分かるだろう。今からここで結婚式が行われるのだ」
「結婚式? 結婚式って・・・・いったいどなたの?」
 隆造は、俊恵を驚かすため、この瞬間までこの結婚式の事を秘密にしていた。
「息子の・・・・長男の隆一郎だよ」
「隆一郎さんのって、お相手は・・・・・いったい?」
 強制的に行われた自分と隆造の披露宴の事を思い出し、また同じ場所で行われる挙式という事で、俊恵はとても不吉な予感を感じていた。
「そう慌てるな、間もなく式が始まる。そうすれば分かる事だ・・・・」
『分かる? やはりお相手はわたしの知っている人間なの? まさか、妹の瞳では・・・・・』
 俊恵の不安が一層募った。
「ほら、暗くなって来たぞ」
 隆造の言葉通り、会場のライトが少しずつ落ちて行った。そして、ほぼ完全な暗闇になるとステージだけがライトアップされた。
「では、これから大神隆一郎様の結婚式を行います」
 場内に響く女性のアナウンスと共に正面の幕がゆっくりと上がり、その奥のステージが姿を現した。そこには、紫色を基調とした祭壇が作られ、その中央にはすでに神父姿の男性と、司会・進行役なのだろうか、式次第の乗せられた台とマイクを前にして黒いフレアドレスの女性が一人立っていた。この女性、よく見ると隆造の秘書の春香だった。春香までが駆り出されているのは、やはり人手が足りないという事なのだろうか。
「では、これからご結婚されますお二人のご入場です」
 春香のアナウンスと共に重厚な音楽が流れ始め、客席後方に向かってライトが当てられた。しかし、特別席からではこの段階では二人の姿は見る事は出来ない。
「落ちつけ・・・・俊恵」
 早く隆一郎の結婚相手を確認しようと思うあまり、俊恵が身体を乗り出し窓の枠に顔を近づけたのだ。
「ほら、二人の姿が見えて来たぞ」
「・・・・・・・・」
 視界に入って来た二人の姿をじっと見据える俊恵。しかし、真下を通る二人の姿は後姿だけしか見えず、顔の確認などとても無理だった。

 そんな重苦しいやり取りは、右隣の特別室でも行われていた。
「あの・・・・あのウエディングドレス姿の女性が息子の恵一だと言うのですか?」
「そうですよ、お母さん」
「嘘です、あなた方は嘘を言っているんだわ。他人の息子にそんな残酷な事が平気で出来るはずがありません」
「嘘ではありませんよ。めぐみさん・・・・いや、恵一くんの主治医である私が言っているのですから。息子さんは性転換手術によって女の身体に変っています。ウエディングドレスを着る資格はすでに得ているのです。見ていてください、間もなく息子さんがこちらへ振り向かれますよ」
「あぁ・・・・・なんていう酷い事に、うぅ・・・ぅぅぅぅ」
『信じたくない。息子が性転換させられ、あんな酷い男の妻にされてしまうなんて・・・・・。どうか、悪い夢ならもう覚めて!』

 恵一のお母さんの悲痛な叫びも虚しく、これから挙式を迎えようとしている二人がバージンロードを祭壇に向かって歩んで行く。

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ウエディングドレス姿の恵一に隆造は思わず感嘆した
ウエディングドレス姿の恵一に隆造は思わず感嘆した

 第31話 ウエディングドレスの魔力 

 恵一と隆一郎の結婚式が行われる大神邸地下一階にあるホール。その隣の二つの控え室では、新郎と新婦の挙式の準備が着々と進められていた。

「めぐみくんの準備の方はどうかな?」
「はい、旦那様。間もなく終わります」
 控え室に入って来た隆造の言葉に、恵一の身のまわりの世話をしている家政婦の悦子が答えた。
「・・・・・おぉ、これは美しい!」
 隆造が思わず声を上げたのは、目の前に佇む純白のウエディングドレスを身に纏った恵一の姿を見たからだ。
「いやはや、日に日に女らしさを増しておったが、ウエディングドレスを身に纏っただけで更にここまで輝きを増すとは。ウエディングドレスとは、すごい魔力を持っておるのう」
 そのウエディングドレスの魔力は、それを身に着けている恵一自身にも起こっていた。鏡に映る自分のウエディングドレス姿を見ているうちに、より女らしくしなければいけないという、まるで催眠術にでもかけられた様な気分になっていたのだ。
「ところで、旦那様。隆一郎お坊ちゃまのご準備の進み具合はいかがでしょうか?」
「今、先に顔を出して来たところだがもう終わっておったぞ。あと僅かな時間でめぐみくんを嫁に出来るものだから、とてもそわそわしておったぞ」
「そうでらっしゃいますか。それは、普段沈着冷静な隆一郎お坊ちゃまらしくもない、ふふっ」
「まぁ、やっと自分の願望がかなう訳だからな。わしには分かるぞ、隆一郎の気持ちが・・・・・」
「そうですわね。旦那様は一足先にご結婚なさってますものね」
 隆造の結婚話が出た途端、それまでじっと目を瞑っていた恵一の目が開いた。
『杉・・・・・杉浦・・・さん』
 恵一は、心の中で杉浦の名前を呟いていた。
「気持ちの整理はついたかな? めぐみくん」
 隆造が恵一に声を掛けた。
「は・・・・・は・・ぃ」
 元気のない声で恵一が答えた。
「女に生まれ変わったからには、やはり結婚して夫に尽くすのが幸せというものだ。わしの妻の俊恵のようにな・・・・・」
「・・・・あのぅ、隆造様」
「なんだ、どうしたんだ?」
「杉浦さんは・・・・・杉浦さんはお元気で・・・・・?」
「もちろんだ。毎日、夫に尽くす幸せに浸っておる。今日の式にも出席するから、その時にその姿を見ればそれが分かるだろう。それから、間違えんでくれよ、めぐみくん。俊恵はすでに『杉浦』姓ではなく『大神』姓だぞ。そうだ、今のうちに大事な事を注意しておいてあげよう」
「・・・・・・?」
「隆一郎の嫁になったら、わしの事を『お義父様』と呼ぶのを忘れんようにな、ふふふっ」

 その頃、隆一郎の待機している控え室には、弟の隆司が顔を出していた。
「そうなんだ、今日の朝めぐみの人工子宮に卵子を植え付けたんだ?」
「・・・・・あぁ。式の当日というのはちょっと慌しかったが、なんとか無事に済んだ」
「それなら、時間に余裕のあった昨日のうちに済ませておけばよかったのに・・・・・」
「そうもいかんのだ。先日出たデータによると、卵子を着床させてから内膜が剥がれ生理が始まるまで、僅か半日の時間しかない事が分かっているからな」
「という事は、その半日のうちにその卵子に受精させなくてはいけない訳だ」
「隆司は、さすがにそういう事には詳しいな、ふふっ」
「兄貴程ではないけどね」
「当たり前だ、俺は医者だぞ。ところで例の件だが、段取り通りうまく頼むぞ」
「分かっているさ、兄貴」

 両控え室で交わされる怪しい会話。
 間もなく大神隆一郎の『妻』となる恵一の心境はいかに?

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 第30話 挙式直前の下準備 

 とうとう恵一と隆一郎の結婚式当日がやって来た。恵一は三日前から学校を休まされ、この日のために備えさせられていた。そして、二人の挙式自体は午後からだったが、恵一にはその前にやらなければいけない・・・・いや、強制的にやらされるある作業があった。

「これから何をされるか分かるか? 恵一」
「いっ・・・・いったい、わたしに何をしようというの?」
 一ヶ月前と同じように、上体を革のベルトで固定され手術台に両脚を大きく開かされ横たえられている恵一が、心配そうに隆一郎に聞いた。
「これだ、これをおまえの子宮内壁に着床・・・・・要するに、植え付けようというのだ」
 恵一は、視線を動かし隆一郎が手にしているものを見た。それは小さなシャーレだった。
「これを見ただけでは、いったい何の事だか分かるまい。この中にはな、おまえの卵子が入っているのだ」
「卵子? わたし・・・・の?」
 恵一はこの時、隆一郎がふざけてそう言っているのだと思っていた。
「男だった自分にそんな卵子などある訳がないだろう・・・・とおまえの顔に書いてあるが、現実にはこうしてある」
「そんな・・・そんなばかな事!?」
「そう思うのも無理はない。しかし、これは嘘偽りのないおまえの卵子・・・・おまえの体細胞から生成したおまえの遺伝子を持った卵子だ」
「そんな!」
「憶えているか? 一ヶ月前にもこれと似た処置をした事を」
『そ・・・・そういえばあの時、隆一郎は卵子を子宮に植え付けたと言っていた。そして、あの時はわたしの身体に人工的な生理を起こさせた。では、今回もまた?』
「どうやら覚えているようだな。しかし、同じように見えても、今回と前回ではその意味合いが全く違う」
『・・・・・・?』
「前回の場合は卵子自体が実験用の他人のもの。その目的も、ただ単に卵子を人工子宮に着床させ、人為的に生理を起こさせてそのデータを取る事だった。しかし、今回の場合は卵子自体がまずおまえ自身のものだ。そして、その目的は・・・・・おまえを妊娠可能な身体にする事」
「妊・・・・・妊娠!!」
 妊娠可能な身体にする・・・・と聞いて、恵一は全身に戦慄が走った。妊娠・・・・それは、隆一郎と自分の男女としての関係を完全に結び付けてしまうものだからだ。
「まぁ、理屈は簡単だ。おまえの人工子宮の内壁におまえ自身の卵子を植え付け、その中に私の精液を射精すればおまえの卵子が受精するという理屈だ。そして、やがては出産・・・・二人の血が流れる可愛い子供の誕生という事になる、ふふふっ」
「や・・・やめてください、そんな恐ろしい事!」
「恐ろしい事・・・・だと?」
「そんな神を冒涜したような方法で出来た子供なんて、きっと悪魔のような子よ。絶対にそのような事をしてはいけないわ」
 恵一は必死になって隆一郎に訴えた。
「悪魔なら悪魔でも構わん。その方が私の子供としてふさわしいからな」
「狂っているわ・・・・あなたは狂っている!」
「言いたい事を言っていろ。おまえがどう思おうと、すでに筋書きは決まっているのだ」
「嫌、嫌よ! わたし子供なんて生みたくない。そんな子供なんて絶対に生みたくない!!」

 間もなく始まる恵一に移植された人工子宮への卵子植え付け作業。
 そして、そのすぐあとには恵一と隆一郎の結婚式が迫っている。

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09/21|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第29話 仮面を被った小便小僧 

 恵一の結婚式まであと二週間程に迫った頃、大神邸の庭園では連日異様な光景が続いていた。それは、黒いスーツにサングラスを掛けた男と、その男に腰にまわされたベルトから伸びる鎖を引かれて歩かされているまだ若い男の姿だった。
 何が異様かといえば、その若い男の身に着けいてるのは白いブリーフ一枚だけ。そして、首から上には肌色をした仮面を被らされているのだ。そして更に異様なのは、庭園内を散歩させられている間に必ずどこかで立ち止まらされ、立小便をさせられる事だ。

「よし、止まれ。ここでいいだろう」
「は・・・はい」
 仮面の男は微かな声で答え、そして、立ち止まった。
「そこの木の根元に向かってしろ」
 そう指示されると、男はブリーフの前開きの部分から慣れない手つきでペニスを摘み出した。
「ちゃんと的を狙うんだぞ。外したらあとでお仕置きだからな」
「・・・・・・・」
 男は無言で頷いた。
「どうした、まだ出ないのか!?」
「今・・・・出・・出します」
 左右両手の指でペニスを摘み構えても、なかなか放尿しない男に叱咤の言葉が飛んだ。
「ピチャ・・ピチャ・・ジャジャジャジャー!」
 一瞬置いて、男のペニスの先から指定された木の根元に向かって放尿が始まった。しかし、よく見るとそのペニスは妙に起立していて、何か半勃起状態のようにも見えた。
「何やっているんだ! ちゃんと的を狙えと言っているだろう!!」
「あっ、すみ・・・・・」
 男の指が一瞬ペニスから外れた途端、そのペニスが上向きになってしまい、根元を狙っていた放水の先端が木の幹にずれてしまったのだ。やはり、半勃起状態にのようだ。
「よし、そこで一旦放尿を止めろ。今のおまえならば出来るはずだ」
「うっ・・・・ぅぅぅぅ」
 男は微かな呻き声を上げながら、必死になってペニスの先からほとばしり出ていた放水を止めた。
「よし、それでいい。出し終わったら指で先を振って滴を落とすのを忘れるなよ」
「・・・・・・・・」
 男はまた無言で頷き、そして、指示されたように摘んでいる指を使って先端の滴を振り払った。
「もう少し歩いたら、残った尿を使ってまた立小便の訓練だ。さあ、終わったらいつまでもブラブラ出してないでペニスを仕舞え」

 異様な光景に見えたのはどうも立小便の練習らしい。病院の患者のリハビリの一環なのか? 連日庭園で繰り返されているこの光景の意味しているものはいったい何?

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09/19|人工美女の館 (第二部)コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
 第28話 生理もどき 

 その週の土曜日の夕方、恵一は隆一郎の指示で手術室にいた。手術台の上に横たえられた恵一は上体を拘束され、その両脚は左右に大きく開かされていた。。

「安心しろ、今日は別に何か手術をしようという訳ではない。手術で移植した部分の確認作業を行うだけだ」
 恵一の横で隆一郎がそう説明すると、その広げられた両脚の間に佇む小村井医師に目で合図を送った。
「では、ちょっと冷たいですが我慢してください」
 そう言って、小村井は手にしていた金属製の医療器具を恵一の股間部へと運んだ。
「あっ!?」
「クスコを膣口に挿入しました。これから膣の内壁を広げます」
『うぅ・・・・・・っ』
 その部分が押し広げられると、恵一は思わず呻き声を漏らした。
「どうだ・・・恵一、初めてクスコで膣を広げられた気分は? 女になった事が少しは実感できるだろう」
 隆一郎の容赦ない言葉責め・・・・恵一はじっと目を閉じ、ただ耐えるだけだった。
「では、隆一郎様・・・・・」
「よし、頼む」
 隆一郎が小村井に何か指示を出した直後、恵一は広げられた膣の奥に何かが触れるのを感じた。
『何? 何をしたの?』
「隆一郎様、終わりました」
「そうか、ご苦労様」
 何かの作業が恵一の体内・・・・いや、膣内で行われた事は確かだったが、それが何だったのかは恵一には分からない。
「恵一、もう手術台から降りてもいいぞ。新しいパンティーとナプキンを用意しておいた、今日はこれを穿いていろ」
 手術台から降り掛けている恵一に、隆一郎からピンク色の生理用パンティーとナプキンが手渡された。手術後にダイレーションを開始してからは、膣内に残ったゼリーが漏れてもいいようにと生理用パンティーとナプキンの着用を義務づけられていた恵一だったが、ナプキンが今までよりも大きい事に一瞬引っかかるものを感じていた。

 そして、その翌日。午前中から恵一の下腹部がにわかに痛み出した。急いでパンティーを下ろしてお腹の様子を見ようとしたところ、パンティーに装着されているナプキンに多量の鮮血が滲んでいるのが見えた。
「何・・・何なの、この出血は?」
 恵一は慌てた。てっきり、手術の傷口から出血したのだと思ったからだ。恵一は、すぐに部屋に備えられているインターホンで隆一郎に連絡を取った。
「隆・・・・隆一郎さん、出血が・・・・・傷口から出血したらしいんです」
「出血? 慌てないで分かりやすく言え。いったいどこから出血したと言うんだ?」
「あ・・・あそこの、手術したあの部分から出血が・・・・・」
「・・・・・・ふふふ、なるほど。それはよかった」
「よかった・・・って? 傷口が・・・・・」
「それは、傷口からの出血ではない、安心しろ」
「傷口ではない? でも」
「それは、生理の出血だ」
「生理? そ・・・・そんな」
「嘘ではない。昨日、手術室で行った作業は、おまえに移植された人工子宮に卵子を植え付ける作業だったのだ」
「卵子を・・・・植え付け?」
「そうだ、人工子宮に卵子を植え付けたが、その卵子が受精しなかった為に起きた生理現象だ」
「人工子宮・・・・それって」
「まだ、おまえには話してなかったな。おまえのお腹の中には人工子宮が移植されている。しかも、その人工子宮はちょっと細工さえすれば妊娠さえ可能なものだ。今回の実験でそれが証明された事になる」
『妊・・・妊娠まで!! まさか、隆一郎の子供を!?』

 自分は妊娠まで可能な人工子宮を移植されていたのか・・・・と、恵一は計り知れない程の大きな衝撃を受けていた。それは、形の上だけのものと心の中で妥協していた隆一郎との結婚が、じつは、隆一郎の子供まで生まされる可能性があると分かったからだ。

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 第27話 校内の噂 

 恵一と隆一郎の結婚式が近づくにつれ、どこから漏れたのか、その噂が大神学園の生徒の間でも話題になり始めた。

「ねぇねぇ、知ってる? めぐみさん、来月結婚するらしいわよ」
「えっ、智子もその噂聞いたの? でも、本当かしらね。だって、わたし達まだ高校生よ」
「そうは言っても、18歳になれば親の許可がなくても結婚できる訳だし・・・・・」
「わたし達もう3年だから、18歳になっている人もいるものね」
「だけど、校則では禁止されてないのかな?」
「わたし念のため生徒手帳に書かれている校則を読み返してみたんだけど、そういう事は書いてなかったわ」
「あなた達知らないの?」
 恵一の結婚話をしている数人の女子生徒の横から、別の女子生徒の言葉が入った。
「知らない・・・って、何を?」
「めぐみさんの結婚相手よ」
「えっ、知らない。いったい誰なの?」
「あくまでも噂なんだけど、この学校の理事長の長男らしいわ」
「長男・・・・って、理事長が院長をしている大神病院で外科部長をしている隆一郎さん?」
「そう、まだ若いのに近々副院長に就任っていう噂もあるわ」
「隆一郎さんと結婚だなんて・・・・羨ましい!」
「隆一郎さんって、この学校にも時々顔を出したりしていてわたしも何度か見た事あるけど、クールで背が高くてあの俳優の田宮三郎似なのよね」
「山本さん、その例えってちょっと古くない? だいたい、田宮三郎をよく知っているわね・・・・あなた歳ごまかしてない」
「ははははっ!」
 年齢詐称発言で一斉に笑いが起きた。
「だ・・・だって、去年、田宮三郎が主演した『黒光りする巨筒』の再放送してたじゃない。あなただって観てたでしょう?」
「うん・・・・観てた、観てた。・・・・・でも、そうなるとめぐみさん、来月になったら『赤月さん』から『大神さん』に姓が変わるのね」
「だけど、そういう事だったら学校が反対する訳ないわよね」
「それにしても、めぐみさん・・・・すごい玉の輿よね、羨ましいーっ」
「智子は単に男が欲しいだけでしょ?」
「そ・・・そんな事・・・・・・あっ、噂をしていたらめぐみさんが来たわ」
 級友が自分の噂話をしているとも知らず、その場所へ恵一が現われた。
「おはよう、めぐみさん。ちょうどよかったわ、今、めぐみさんの噂話をしていたの」
「おはようございます。わたしの噂話・・・・って?」
「めぐみさん、来月結婚するんですって?」
「えっ! どうして・・・・・それを?」
 大神家の人間を始め、ごく一部の人間しか知らないはずの情報を、どうして同じクラスの仲間が知っているのか・・・・恵一は何と答えたらいいか迷った。
「結婚のお相手は、理事長のご長男の方なんですって?」
「え・・・・えぇ」
「それじゃあ、めぐみさんは将来の理事長夫人ね。跡取りも作らなくてはいけないから、子供もたくさん生まなくちゃね」
「えっ! いえ、それは・・・・・・」

 恵一はこの時、自分は見かけだけの『女』であり子供を作る事などあり得ない・・・・と思っていた。実際にはちょっと細工さえすれば妊娠まで可能な人工子宮を移植されているのだが、それを知らされていないからだ。

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 第26話 『女』は尿意を我慢出来ない 

 学校への術後初登校を何とか終えた恵一は、帰宅のために待機している車へ向かう途中でトイレに入ろうとした。もちろん、女子トイレだ。

「赤月さん、おトイレかい?」
 恵一がトイレに入ろうとすると、横から声が掛かった。見ると、すぐ横に午前中の健康診断でニセ医者として診察を行っていた隆司が立っていた。
「隆司・・・・さん、いったい何でこんな所に?」
「車でおまえを待っているのも退屈なので、ちょっと校舎の中を覗いてみたらおまえがうろうろしているのが見えたんでな・・・・。それにしても、今日はいい目の保養をさせて貰ったぜ。あんな明るい所でおまえの身体を見せて貰えたんだからな、ふふふ」
「いったい、あれは何の真似ですか?」
「あれか? あれはな、ちょっと親父に頼んでアルバイトさせて貰っているんだ。俺は老け顔だから違和感はないと思ってな」
「でも、隆二さんはまだ大学生じゃないですか。しかも、医師の免許も何も持ってないのよ」
「のよ・・・・と来たか。また以前の女らしさが戻って来たじゃないの」
 隆司にそう言われて、恵一は顔を赤らめた。
「それより、トイレに入るんじゃなかったの? どうせこれから送って行くんだ。ここで待っていてやるから、早く入ってしまえよ。女の尿道は短いんだ、我慢していると漏れてしまうぞ・・・ふふふっ」
『・・・・・うぅ・・・ぅぅぅ』
 一番屈辱感を感じるであろう言葉で、隆司は恵一をからかうのだった。
「何だ、入りたくないのか? それなら車へ行こうか」
 じっと黙って立ったままでいる恵一を見て、隆司が痺れを切らした。
「い・・・いえ、入り・・・・・・・」
「何だ、やっぱり入りたいのか。よし、素直に入らなかった罰だ。入りたいのなら『お願いします、女子トイレに入らせてください』・・・・とか言ってから入るんだな。そうでなかったら入る事は許さないからな」
 隆司の恵一に対する執拗な言葉責め。しかし、女の身体に変えられてしまったためなのだろうか、恵一の尿意は今までに感じた事のない程の限界に達していた。
「お・・・お願いです。おトイレに入らせてください」
「おトイレだと・・・・・? 何で『女子トイレ』と言わないんだ!」
「・・・・・・・・」
「何で黙っている? 早く言え。そうか、女子トイレに入る自分の姿を俺に見られるのが恥ずかしいんだな? それはそうだろうなぁ、俺たちは元は男同士・・・・しかも、高校の同級生だからな、ふふふっ」
「いえ・・・そんな事は」
 それを認めてしまったら、恵一はますます惨めになってしまう。恵一は、努めて冷静を装い改めて隆司に懇願した。
「お願いします、隆司さん。女・・・・女子トイレに・・・入らせてください」
「何だ、言えるじゃないか。よし、入っていいぞ」
「で・・・では、ここで待っていたください。急いで入って来ますから・・・・・」
「いいよ、別に急がなくたって。それより、慌ててティッシュで拭くのを忘れるなよ。まだおまえにはその習慣が身に付いていないんだからな」
「は・・・はい、では・・・・・・ちょっと」
 これ以上粘っていると更に何を言われるか分からないので、恵一はその流れを振り切るように女子トイレの中へ入った。
『で・・・でも、あんな所で待たれていたら、変な音まで聞かれてしまう・・・・・』
 すでに生徒も殆んどいなくなり、静まり返っている校舎内。スカートをたくし上げる音さえ大きく響く状況になっていた。

「バサバサッ!」

      「ジャーーーッ!」

  「カラカラカラ・・・・ビリッ!」

    「ズズッ・・・・・サラサラッ」

「ザザザーーーーッ!!」

      「バサッ・・・・・・バサバサッ!」


 恵一の動きに伴う音が、トイレ内・・・・そして、その外の廊下にまで響いた。
「どうだ、スッキリしたか?」
「・・・・・・・」

 トイレから出て来た恵一は、ただ無言のまま頷いた。

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 第25話 挙式一ヶ月前 

 小村井医師から恵一に移植された人工子宮のデータを確認した大神隆一郎は、その後、とある場所に立ち寄っていた。

「どうですか、体調の方は?」
「あなた方は、いったいいつまでわたしをこんな場所に監禁しておくつもりなのですか? もう、いい加減にこんな檻の中から出してください!」
「監禁とは聞き捨てならないですね・・・・お母さん。私達は、貴女が子宮癌に侵されているのを助けてあげたのですよ。感謝して頂かないと・・・・・」
「癌なんて嘘です。それは、あなた方が勝手に付けた理由に過ぎません。いったい、わたしの身体をいじくってどうしようとしているのですか?」
「嘘ではありませんよ。子宮の組織の一部が癌性化していたので、その組織を取り除いてあげたのです。まだ症状が出る程進行していませんでしたから、信用出来なくても無理はありませんが・・・・・・」
「それより、わたしの息子は・・・・息子はどうしているんですか?」
「息子さんの事なら何もご心配いりませんよ。今では、可愛らしい『女性』に変身して元気にしていますから・・・・・」
「可愛らしい・・・・女性? 恵一は・・・男ですよ」
「確かに・・・・・少し前まではね。しかし、今では性転換手術が無事終了し、心の女性化もかなり進んだ立派な『女性』ですよ」
「そ・・・そんな、性転換手術だだなんた! いったい誰の了解を得てわたしの息子にそのような事を!?」
「誰の・・・・と仰られても、ご本人の希望なのですから仕方ありません。お母さんは気がつかれていなかったのですか? どう診ても、恵一くんは性同一性障害ですよ!」
「そ・・・・そんな馬鹿な事!」
「そう仰られてもね。とにかく、毎日スカートを穿きたがって困りましたよ・・・・恵一くんには。仕方なく、スカートをたくさん買い与えてやりましたがね。しかし、それでも満足出来ずもっと女らしく扱われたいと言うものですから、親父に頼んで大神学園に転入させてやりました。セーラー服を着せて女子学生としてね」
「恵一がセーラー服を・・・・・・」
「ついでに、もう一つお伝えしておきましょうか」
「・・・・・・・?」
「あと一ヵ月後に、恵一くんは結婚します」
「結婚・・・・って、いったい誰と?」
「この・・・・・・私です」
「あ・・・あなたって、あなたは男ではないですか?」
「そうです、私は男です。いや、私が男でなかったらおかしい。恵一くんはもう『女』なのですから・・・・・」
「あなたは、男の恵一を女として扱うつもりなのですか? そんな、酷い!」
「先程もお母さん・・・・あなたに話しましたが、『女』になりたいというのはあくまでも本人の希望です。もちろん、お母さんにご報告しなかったのは申し訳なく思いますが、すでに二人は婚約も済ませてあります。婚約指輪も恵一くんの一番大切な『指』に嵌めてあげましたしね・・・・ふふっ」
「そ、そんなやり方って・・・・・・」
「一ヵ月後に行われる式には、当然、お母さんにもご出席して頂きますよ。きっと、恵一くんが一番そのウエディングドレス姿を見て欲しいと思っているのはお母さんのはずですからね」
「嫌よ! 誰が出るものですか。息子が女として結婚させられる式なんかに・・・・・・」
「まぁ、ご出席されるされないはお母さんのご自由ですが、お母さんがどのような行動を取ろうと、恵一くんが『女』として私と結婚し、そして、私の妻となる事はもう決まっている事ですから・・・・・・」
「駄・・・駄目よ、そんな結婚! あなた方は気が狂っているわ・・・・そんな無法な事が許されると思っているの!?」
「この空間では、どんな叫び声も外の世界には届きませんから・・・・・」
『わ・・・わたしは、いったいどうすればいいの? 恵一、何もしてやれない私を許して!』

 隆一郎が訪れたのは、ずっと消息不明にだった恵一の母親のところだった。自分の一人息子が『女』に変えられてしまった事実を知り、母は深い悲しみに暮れる。

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 第24話 人工子宮の恐ろしいデータ 

 性転換手術によって恵一の体内に移植された人工子宮は、監禁されている恵一の母親の子宮から採取した細胞から生まれた。最新のクローン技術によって培養し生成しされ、移植しても拒絶反応が起こらない優れた人工臓器だ。しかし、人工卵巣の生成技術はまだ確立されておらず、人工子宮で妊娠させる為には、人工授精した卵子を植え付けるか、或いは、事前にあらかじめ卵子だけを植え付けておき、その状態で膣内に射精をする方法などが考えられる。
 更に今回の場合は、その人工子宮自体に変性女性ホルモンの生成能力を持たせる為、細胞の培養液中に『エストロモドキン』という禁断のイオン変性物質を混入。これによって、この人工子宮を移植された『元・男性』には、女性ホルモンの投与が必要なくなるという利点がある。しかし、人工子宮の変性女性ホルモン生成には男性の精液に含まれるある成分が必要で、それをイオン分解して初めて変性女性ホルモンが生成される。そして、一番の問題点は、『エストロモドキン』の持つ強い依存性で、それは、体内に取り込まれた変性女性ホルモンの量に比例する。もし、一度でも『エストロモドキン依存症』になってしまうと、人工子宮は常に精液の放出を受け続けなければならなくなってしまい、もしそれを怠ると強い禁断症状が出て、やがては廃人同様になってしまうのである。

「小村井先生、データは出ましたか?」
「はい、隆一郎様」
「で、どうですか? 具体的な数値を見た感じは・・・・・」
「さすが、『エストロモドキン』・・・・禁断のイオン変性物質と言われるだけはあります。ダイレーターに塗り込めたあの程度の成分だけでこれだけの量の『変性女性ホルモン』を生成してしまうのですから・・・・。これを一回の射精で放出される精液の量で換算すると、恐ろしいくらいの数値になります」
「やはり、依存性は避けられない?」
「今回のデータ程の濃度でしたら依存性はさほど強くないので、多少禁断症状に耐えれば元の身体には戻れるでしょう。ただし、それとは逆に、この程度の濃度では大して女性ホルモンとして役目は果たせません」
「なるほど、それならば毎日のように移植された人工子宮に精液を放出しないといけないという事ですか?」
「いえ、データ的には二日に一回程度の射精で十分かと・・・・・」
「それくらいのペースなら、私の精力を持ってすれば何ら問題はない、ふふふっ。それよりも、そうなった場合の依存性の程度の方が気になりますね」
「はい、人工子宮がもし多量の精液を吸収した場合、その瞬間からその人間は間違いなく『エストロモドキン依存症』に掛かってしまうでしょう」
「・・・・という事は、新婚初夜の場で私が恵一の膣内に射精したその瞬間、恵一は『エストロモドキン依存症』にかかってしまうという事ですね?」
「あくまでも、放出された精液が多ければの話ですが、そういう経過を辿ると思います」
「常に膣内に射精を受けていなくてはいられない身体・・・・男なしでは生きて行けない身体になってしまうという訳ですね」
「仰せの通りで・・・・・」

 このまま行けば、恵一は『エストロモドキン依存症』に掛かってしまう。その運命の分岐点は隆一郎との初夜の交わりだ。

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 第23話 スケベ医者の正体 

 学校への登校初日が身体検査だった恵一。手術でペニスを失った事でその部分にぴったりとフィットしているパンティーに恥ずかしさをと心細さを感じながらも、恵一は所定の検査を終えようとしていた。しかし、最後の胸囲の計測と心音の診察で思いもかけない事態に遭遇していた。

『そ・・・・そんな馬鹿な!?』
 胸囲を測る為恵一がブラジャーを外していると、そのすぐ横にいる医者の姿が目に入った。クラスメイトがスケベ医者と言っていた人物だ。
『な、なんで・・・・なんで隆司がこんなところにいるんだ? しかも、医者として・・・・・・』
 恵一はその目を疑った。そこに座っていたのは、なんと医者でもなんでもない・・・・・まだ大学生の隆司だったからだ。
「では次、赤月さん」
「は・・・・はい!」
 唖然としていたら突然自分の名前を呼ばれ、恵一は慌てて返事をした。ちらっと恵一が隆司の顔を見ると、ニヤッとした笑いを浮かべていた。
「赤月さん、先生の前の椅子に座って」
 立ったままじっとしている恵一に係員から指示が出た。恵一は外したブラジャーを胸に当てたまま、そして、両脚をきれいに閉じて隆司の前に置かれている椅子に座った。
「赤月さんですね? 胸囲を計りますから胸に当てている手を上に上げてください」
 ここではなぜか医者で通っている隆司が、恵一に手の位置を指示した。
『こんな明るい場所で隆司にこの胸を見せなければいけないなんて・・・・・・』
 高校の同性の同級生同士・・・・・それが今、一人は強制的に乳房を膨らまされ女子生徒として、そして、もう一人はその変えられた身体をあざ笑うかのようにその胸に聴診器を当て診察している。恵一にとっては、どれ程恥ずかしく・・・・そして、悔しい事か。
「では、胸囲を測りますよ」
 そう言って、隆二が計測用のメジャーを恵一の胸にまわした。
「アンダーが71.2・・・・トップが88.7、はい、いいでしょう。では、今度は聴診器で心音を聴きますから、両手は下げて胸を前に出してください」
「う・・・ううっ」
 隆司の聴診器が胸に当てられた瞬間、恵一は思わず小さな声を発してしまった。
「うーむ・・・・・・なるほど。ではちょっと乳房の上に当てますが、気にしなくてもいいですからね」
『えっ、そんな! なんでそんなところに!?』
 そう言って、聴診器が恵一の形よく膨らんだ乳房・・・・そして、乳首の近くにまで当てて来た。更には、聴診器だけでなく自分の顔まで寄せ、その位置からきれいに揃えている太腿の付け根部分・・・・・パンティーに覆われた下腹部あたりをじっと見始めた。
「先・・・先生、そ・・・・それ・・」
 さすがの恵一も我慢の限度を超え、それでも隆司の立場を考え、自分の胸のあたりにある隆司の耳に小声で注意しようとした。
「おぉ、ごめんなさい。もう終わりましたからブラジャーを着けても構いませんよ」
 恵一に注意されかかり慌てながらも、嫌らしい声で恵一にブラジャーを着けてもいいと告げる隆司だった。
『こんな形で隆司に、女に変えられた身体をじっくり見られてしまうなんて・・・・・・』

 恵一は手にしているブラジャーを胸に着けながら、その頭の中は悔しさでいっぱいだった。

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09/13|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第22話 人目に晒されるパンティー姿 

 性転換手術後、恵一が初めて学校に登校した日はなんと身体検査の日だった。各クラス男女別に会場となっている教室に集まり、そこで各種の計測や検査を受ける。すでに恵一のクラスの女子も会場となっている教室に入っていた。

「今覗いたら、やはり今度もあのスケベ医者だったわ」
「わたしも見たわ。前回からなんだけど妙に若いのよね。本当に医者なのかしら?」
「診察するくらいなら、一応、医者なんでしょう。そうでなかったら犯罪よ」
 そんな会話をしながら、更衣室の中で恵一のクラスの女子がセーラー服を脱ぎ始めた。目の前でクラスメイトが次々とセーラー服の上衣、そして、プリーツスカートを脱いで行く光景に、恵一は顔を真っ赤にしながら視線をずらした。
「めぐみさん、何やっているの? 早く脱がないと遅れちゃうわよ」
 そう言われてまわりを見渡すと、すでに半分以上の生徒がパンティーとブラジャーだけの姿となり、健康診断の会場となっている隣の教室へ移動していた。しかし、恵一はまだ上衣を脱いだだけだ。
「じゃあ、めぐみさん、わたし先に行っているから」
「あっ、真理子さん・・・待っ・・・・・」
 恵一は、自分が脱ぎ終わるまで真理子に待っていて貰おうと思ったが、あっという間に一人で行ってしまった。
『・・・・・早くしないと』
 まわりを気にしながらスカートとスリップ脱ぎ他の女子生徒と同じようにブラジャーとパンティーだけの姿になると、さすがに恥ずかしさがこみあげて来た。恵一は慌てて他の女子生徒を真似て、入り口で渡された健康診断表で胸のあたりを隠そうとした。しかし、恵一はすぐに思い直して胸のあたりを左手で、そして、右手で持った健康診断表はパンティーの前部分へ持って行った。
『急がないと。最後の方になってしまうとかえって目立ってしまう』
 恵一は、更衣室にあと数人残して隣の教室へと移動した。
『えっ! この中に入るなんて・・・・・』
 会場となっている教室の中を覗くと、下着だけの女子生徒が各場所で並んでいた。しかし、恵一の目を一番引いたのは、ブラジャーまで外しパンティー一枚の姿で並んでいる場所だった。
「めぐみさん、遅いって。わたしなんか、もう終わっちゃったわよ」
 先程まで更衣室で一緒だった真理子だった。
「じゃあ、わたし先に教室に戻っているわね」
「ねぇ、真理子さん。あそこで並んでいるのは何?」
「あぁ、あれね。あれは胸囲の計測と聴診器での診察よ。そうそう、あそこ担当の医者スケベだから気をつけたほうがいいわよ」
「うーん、・・・・・・・」
 どんな医者なのかちょっと確認しようとしたが、角度的に見えない場所だったのであきらめ、まずは身長の計測の場所に並んだ。
『こんな下着姿の女の子がいっぱいいる中で、男だったわたしが同じ下着を着けてうろうろしなくてはいけないなんて・・・・・』
 恵一がこう思ったのも無理はない。これまで女子生徒として学校に通わされ、体育の授業の前などには一緒に着替えたりする事はあったが、それはほんの一瞬の事。下着姿を晒すのはごく短い時間にすぎなかった。しかし、今回の場合は性転換後であり、穿いているパンティーが股間に妙にフィットし、その何とも言えぬ頼りなさも恵一の気持ちに大きな影響を与えていた。
『どうもまわりの目が気になるわ、手術されたあたりを見られているようでな気がして・・・・・』
 恵一は、今までと様子が一変してしまったパンティーの前の部分が、じっと誰かに見られているようで気になって仕方なかった。
『今度はここね・・・・? あっ、ここはさっき話題になったあの場所だわ』
 目の前を見ると、ブラジャーを手に持ちパンティー一枚だけの女子生徒が並んでいた。
「ブラジャーは今のうちに外しておいてください。健康診断表はここでお預かりします」
 そう言って、横に座っている係員が恵一の診断表を取り上げてしまった。今まで下腹部を隠していた診断表がなくなり、恵一は急に心細くなった。
「早くブラジャーを外してください。すぐに順番が来ますよ」
「は・・・・・はい」
 係員に急かされ、恵一は恥ずかしがっている暇もなく、慌ててブラジャーを外しに掛かった。
『もう、流れに身を任せるしかないわ・・・・・あっ!』

 ブラジャーを外そうとした瞬間、恵一の視界に今まで確認出来なかったスケベ医者の姿が入った。

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09/12|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第21話 身体検査 

 大神学園は元々女子校だった事もあって、男子学生の数は生徒全体の五分の一程度にしか過ぎない。だからといって男子生徒が小さくなっている訳でもなく、ワルもいれば優秀な男子生徒もいる。しかし、その数から言って、外部者から見るとその雰囲気は女子校としか思えないのではないだろうか。そんな環境の中で、恵一は女子生徒として在籍させられている。

「めぐみさん、おはよう!」
 教室へ向かって廊下を歩いている恵一に後から声が掛かった。振り向くと、それはクラスメイトの真理子だった。
「お・・・・おはょぅ」
 真理子の挨拶に、恵一はやや高めの男とも女ともとれるような声で応えた。まだ、『女言葉』を話す事に抵抗を感じているのだ。
「どうしたの、ずっと具合が悪かったんだって?」
「う・・・・うん」
「久しぶりに会ったけど何か声が変よ? 後ろから見ていたら歩き方もおかしかったし・・・・・」
「えっ、そう? 体力が落ちちゃったからかな?」
「そうなの? それならいいんだけど・・・・・」
 真理子の問い掛けに対して、恵一はやはり『女言葉』で答えるしかなかった。
『やはり女子生徒として在籍している学校で「男言葉」を使うなんて無理だわ。かといって、黙っている訳にも行かないし・・・・・』
 ずっと言葉使いに迷っていた恵一だったが、やはり学校では恥ずかしくても『女言葉』を使うしかないと、この瞬間観念していた。
『それに、真理子さんにも指摘されてしまったけれど、どうも脚の付け根あたりに違和感があって、歩く時のバランスが上手く取れないわ。昨日まではほとんど自分の部屋の中に閉じこもりっ放しだったから気がつかなかったけれど・・・・・』
 ペニスを失った事による下腹部の違和感・・・・それが下半身のバランスにまで影響していたのだ。
「だけど、何だか顔も赤いわよ?」
 真理子が更に追い討ちを掛けて来た。
「まだ、ちょっと熱があるから・・・・・」
 自分の顔が赤くなっている事には、恵一自身も気づいていた。それは、真理子に対して『女言葉』を使った事も追加要因の一つではあったが、それ以前にセーラー服を身に纏った時から、恵一は自身の顔の火照りを感じていた。
「そんな身体で大丈夫? 今日は身体検査があるのよ」
「えっ、身体検査?」
「身長とか体重、それに、胸囲とかあと聴診器での診察くらいかな。でも、今日はどうなのかな?」
「どうかな・・・・って?」
「診察するのが男の先生でさ、いつも裸になった女子の姿をじろじろ見てとっても嫌らしいの」
「裸って・・・・裸になるの?」
「何言っているのよ、身体検査だものパンティー一枚になるに決まっているじゃない」
「そ・・・・そんなぁ」
「大丈夫、そのスケベ医者の目だけ気をつけていれば、あとは女子だけだから・・・・・」

 すでに女の身体に変えられている恵一だが、やはり女子生徒を同性としてはとても見られない・・・・それは、当然の事だ。また、たとえそう見られたとしても、自分の意思とは関係なく変えられてしまったその身体を見られる事は、やはり精神的にかなり辛いに違いない。

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09/11|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第20話 男脳と女脳 

 セーラー服姿の恵一を学校へと送り出した隆一郎は、その後、大神病院の院長室に立ち寄っていた。

「昨日は、めぐみくんと梨花との間にひと騒動あったそうだな?」
「もう伝わっていましたか、父さん」
「それにしても、なぜあの曰く因縁のある二人をあのような形で会わせたんだ? まずくはなかったのか」
 過去に大きな因縁を持っている二人を敢えて再会させた事に、隆造は疑問を持った。
「性転換手術のショックで恵一が再び『男』を意識し始めてしまった事は先日お話しましたが、その治療方法としてちょっと荒治療を試みた次第で・・・・」
「荒治療だと?」
「再び頭を出して来た『男』の芽を、自信喪失という形で摘み取ってしまおうと思った訳です」
「それでとったのが、梨花と再会させるという方法なのか」
「そうです。恵一と再び愛を確かめ合いたい梨花と、完全な女の身体に変えられてしまった恵一を組み合わせればその答えは明白です」
「しかし、それはまた随分残酷な手法を使ったものだな」
「残酷? とんでもない。二人に自分の置かれた立場を再認識させる事は本人達の為でもあります。もちろん、その時の二人の苦しむ顔を楽しむ事は私の趣味でもありますが、ふふふっ。ただ・・・・想定外の後遺症が一つ残ってしまいまして」
「後遺症だと?」
「・・・・・はい。恵一が一時的にせよ『男言葉』を使い続けた事で、完全にではないですが恵一の脳の一部が『男脳』にリセットされてしまったようなのです」
「ほほう、リセットとな」
「これも性転換手術の後遺症の一つですが、元々が『女脳』の性同一障害の人間にはこの現象は起きません。それは当然です、自分が望んでいる身体になった訳ですから・・・・・。しかし、恵一の場合は本人の意思ではない強制的なもの・・・・・脳もあくまでも『男脳』です」
「確かにそういう事になるな」
「そのため、恵一の場合には女性ホルモンの作用によって徐々にその『男脳』が『女脳』に変わって行くのを待つ事になる訳ですが、それには当然ある程度の時間が掛かります。なので、ホルモンの作用で変える以前に、別の方法で脳の女性化を図る必要がある訳です」
「別の方法だと?」
「要するに、脳に暗示を掛けてその感覚を麻痺させ、『女』の感覚をごく普通のものとして刷り込むのです。その方法は、女らしさの仕草の強制や『女言葉』の強要、そして、強制的な女装だったりする訳ですが、今回の場合は、その刷り込みの一部がリセットされてしまったという事です」
「それは困ったものだのう」
「いえ、困っているとすれば私の方ではなく恵一の方です。今頃は、学校で恥ずかしい思いをしているはずですから・・・・・」

 その恵一はというと、隆一郎の推測通り学校で想定外の状況に遭遇していた。

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 第19話 無意味な抵抗 

 恵一と梨花の激しいやり取りがあったその翌日。恵一は当初予定されていた日よりも一日遅れて学校への登校となった。

「今日はちゃんと言う事を聞いてセーラー服を着込んでいるようだな。・・・・・という事は、昨日は与えてやった女を満足させてやれなかったという事か? まぁ、あれだけの騒ぎになっていたくらいだから、結果はだいたい推測がつくが・・・・・」
「・・・・・・・・」
「なんだ、今度はだんまり戦術か? 昨日はたっぷりと『男言葉』を使ったようだが、おまえ・・・・まだ『男言葉』を続けるつもりか? しかし、そんなセーラー服姿のまま学校内で『男言葉』を使っていたら、それこそ変な目で見られてしまうぞ」
「・・・・・・・ぅぅ」
 恵一は、昨日の敗北ですでに『女言葉』への回帰を覚悟していた。しかし、いざ『女言葉』を使おうとしても妙な羞恥の気持ちが働きスムーズに出て来なくなっていたのだ。
「そう言えば、恵一。おまえスカートを穿いたのは久しぶりではないのか? 昨日までは術後の治療に主眼を置いた生活で、ずっとネグリジェ姿だったからな」
「え・・・・・えぇ」
「で・・・どうだ? 股間の邪魔者がなくなった身体で穿くスカートの感触は? 男の私にはよく分からんが、風通しもよくなり格別なのではないか? それに、これからは万が一スカートが捲れその下のパンティーをみられたとしても、もう男だとばれる心配もしなくて済むしな・・・ふふふっ」
「あ・・・あのぅ・・・・・隆一郎さん」
 恵一が男とも女ともつかない頼りない声で隆一郎に語りかけた。
「どうした、急に?」
「ど・・・・どうしても今日から学校へ行かなくてはいけませんか?」
「なんだ、また今日も登校拒否か。私との賭けに破れもう『男言葉』は使えない。さりとて、なまじ『男言葉』を使ってしまったものだから、今度は『女言葉』を使うのが恥ずかしくなってしまった・・・・・そんなところか?」
『・・・・・・!』
「どうやら図星のようだな。馬鹿な奴だ、あのまま素直に『女』に順応していればいいものを・・・・・」
「兄貴ーっ! 遅くなってごめん」
 二人が話しているところに、隆司が慌てて入って来た。
「遅いぞ、隆司。おまえが遅いから恵一が駄々をこねて困っていたんだ。もし遅刻でもしたらどうするんだ。私は片手間でおまえに恵一の送迎役を頼んだ訳ではないぞ」
「そんな事は分かってるよ、兄貴。大丈夫、この時間ならまだ遅刻なんてしないから・・・・・」
「それならいいが、今日は恵一の復帰初日の登校日だ。さぁ、早く恵一を学校まで送って行きなさい」
「はいはい、分かりましたよ。ほら、めぐみ! そんなところに突っ立ってないでさっさと行くんだ」

 かつての高校の同級生・隆司に追い立てられるようにして、セーラー服姿の恵一が学校へ向かおうとしている。

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09/10|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第18話 優しい罵声 

 特別室のベッド上では、男としての自信を喪失し呆然とする恵一と、恵一がすでにペニスまで切除されてしまった事実を知り愕然となっている梨花の二人が、共に女座りの状態で向かい合い重苦しい雰囲気を作っていた。

「恵一さんがそこまで手術を受けていたなんて知らなかった。それだったら、最初に言ってくれればいいのに・・・・・」
「ごめん・・・・でも言い難くて。梨花さんにはこんな身体になってしまった事は知られたくなかった・・・・愛している人にはね」
「愛している・・・・人? 恵一さんは、本当に今でも梨花の事を愛してくれているの?」
「もちろんさ。それよりも梨花さん・・・・・妊娠しているんだって?」
「えっ、なんでそれを知っているの?」
「隆一郎から聞いたんだ」
「そうなの・・・・・ええ、本当よ。梨花、それで外国から戻されて来たんだもの」
「そ・・・・それって、そのお腹の子供って・・・・僕の・・・・・・?」
「えっ?」
「僕の・・・・子供なの?」
「えっ? そ・・・それは・・・・・」
 梨花が言葉を濁した。
「分・・・・分かる訳ないでしょう。梨花はね、梨花は『女奴隷』として何人もの男の人を相手にしてきたんだから・・・・・・」
「で・・・・・でも」
 恵一は隆一郎から梨花のお腹の子供はおまえの子供だと言われていた。それは嘘だったというのだろうか。
「そんな事より、わたしの事なんか早く忘れた方がいいわ。こんなどこの誰の子供かも分からない子供を妊娠している女なんて・・・・」
「どうして・・・・そんな事を?」
「梨花を思う気持ちがあったら、その分、葉子さんの事を思ってあげて。今もどこかで苦しい思いをしている葉子さんを・・・・・」
「葉子? 葉子ならたぶんそう遠くないところに監禁されていると思う」
「なんでそんな事知っているの? もしかして、会う事が出来たの?」
「今、隆一郎に学校に通わされているんだ・・・・女子学生としてね。そしたら、葉子もそこにいたんだ。でも、それは隆一郎の策略で・・・・・」
「でも、葉子さんとは直接会った訳でしょう。葉子さんは何て?」
「会ったと言っても、僕はセーラー服を着せられた女子学生。とても恥ずかしくて自分の正体など明かせなかった。幸い葉子も気づかなかったし・・・・・・」
「それで、今は?」
「僕は葉子より一年下の学年で入学させられていたから、三年に在籍させられていた葉子は先に卒業していなくなってしまった」
「では、葉子さんは恵一さんの存在を知らないまま?」
「いや、それだったらその方がよかったのだけれど、卒業前にやはり隆一郎の策略で僕の正体がばらされてしまったんだ。今では女として生活させられている僕の正体をね」
「酷・・・・酷い」
「でも、僕が完全に性転換させられた事まではまだ葉子は知らない。僕にとってはそれだけが救いなんだ」
「そうだったのね・・・・・恵一さんは葉子さんと再会していたのね」
 梨花の顔が急に真剣な表情になった。
「ずるいと思うかもしれないけど、僕は梨花さんも葉子も二人とも愛している。だから、・・・・・・・・」
「二人とも愛している? 何を言っているの恵一さん。梨花は恵一さんがわたしだけを愛してくれていると思っていたから思いを寄せていたの。二人とも・・・・なんて冗談じゃないわ!」
 梨花の態度が突然豹変した。
「梨花さん、僕は・・・・・そんな」
「わたしは以前のわたしとはもう違うの・・・・女のような男なんて大嫌い。だいたい、おちんちんの付いていない身体でどうやって梨花を満足させてくれるというの? どう考えたって無理でしょ!?」
「そ・・・・そんな言い方って」
「もう一度言うわ。わたしおちんちんのない恵一さんなんて興味ないの!」
 梨花のあまりの豹変に、恵一は言葉も出なかった。しかし、本当に辛いのは恵一に次々と罵声を浴びせ自分を悪者に仕立て上げようとしている梨花の方だった。
『恵一さん、こんな悪たればかり言う梨花を許して。でも、恵一さんは梨花の事などいつまでも思っていては駄目なの。梨花の事はもう忘れて、葉子さんをもっともっと大切にしてあげて。そして、いつの日かきっとこの苦難を乗り越えて・・・・・・』

 この直後、梨花の大きな罵声を隆一郎が聞きつけ、慌てて駆けつけて来た。

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09/10|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第17話 ベッド上の攻防 

「あぁ・・・・いいわぁ。梨花、このままだとすぐにも行っちゃいそう。でも、まだ行きたくない」
 恵一のその部分への指の愛撫だけで燃え上がってしまった梨花だったが、そのような中途半端なものでは満足出来ないと、慌てて恵一と体を入れ替えた。再び恵一の上に位置した梨花は、恵一の着ている赤いレースのネグリジェを脱がし始めた。
「あっ! 駄目だよ、梨花さん」
「なんで・・・・なんで駄目なの?」
「だって・・・・・・」
 恵一は、梨花に完全な女の身体になってしまった自分の姿を見られたくなかったのだ。しかし、この場面でネグリジェを着たままという方が不自然で、恵一には続ける言葉がなかった。
「恵一さんの胸って本当に大きくなっていたのね・・・・ブラジャーから乳房がこぼれそう。梨花はてっきりパッドのせいだと思っていたのに・・・・・」
 ネグリジェを脱がされた事で露わとなった胸部を見られ、恵一は慌てて下半身を後へ引いた。手術によって平坦になったパンティーの前部分を見られぬようにだ。しかし、そうしているうちにも梨花の手は恵一のブラジャーを外しに掛かっていた。
「可哀相・・・・恵一さん。あんなに『女』になるのを嫌がっていたのに・・・・・」
 恵一の乳房を目の当たりにした梨花が無意識のうちに呟いた。
「辛いでしょうけど頑張って、恵一さん。今、梨花が慰めてあげるから・・・・・」
 そう言って、梨花がいきなり恵一の乳首を吸い出した。
「ああっ・・・・・梨花さん」
 人工子宮から放出される女性ホルモンの作用なのか、恵一の性感は以前よりも急激に高まっていた。
「うぅぅぅ・・・・・・」
「嬉しい、そんなに感じてくれて」
 恵一はいつの間にかあの部分への防御意識を忘れていた。
「今度は恵一さんのあそこ、梨花がこのお口で大きくしてあげる。そしたら、梨花の中へ入れて一つの身体に・・・・・」
 そう言って梨花が恵一の下半身に手を伸ばし、その部分をまさぐろうとした。
『えっ・・・・それは!』
 油断していた恵一は一瞬反応が遅れたが、ギリギリで梨花の手首を握りその動きを制止した。
「恵一さん、なんで・・・・なんで止めるの?」
「だ・・・だって、僕はもう・・・・・タマを抜かれて」
「でも・・・・ある程度は大きくなるはずよ」
 梨花は、去勢されてもある程度の勃起能力がある事を知っていた。
「そ・・・・それは」
 どう対処したらいいのか・・・・・恵一は土俵際に追い詰められていた。
「あっ、駄目っ!」
 恵一の一瞬の隙をついて梨花がその部分へと手を延ばした。
「・・・・・・・・?」
 パンティーの上からまるで何かを確認するかのような動きをしている梨花の指。その手は微かに震えていた。
「梨・・・・梨花さん、僕は・・・・・・・」
 恵一は目を閉じ観念した。
「恵一さん・・・・・まさか?」
 梨花はいまだ震えているその手をパンティーの中へ直接入れ、再びその部分をまさぐった。
『な・・・・ない。恵一さんの身体にペニスが付いてない。そ・・・・そんなぁ』
「梨花さん、僕は・・・・僕は梨花さんと同じ身体に・・・・・・。だ・・・・だから、もう一つの身体にはなれないんだ」

 梨花に『女の割れ目』をまさぐられ、恵一の男としての誇りは完全に打ちのめされてしまった。

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09/09|人工美女の館 (第二部)コメント(3)トラックバック(0)TOP↑
 第16話 甘い先制攻撃 

「もう嫌いになったでしょ? こんな顔見たら・・・・・」
「そんな事ある訳ないじゃないか。そんな手術で変えられた表面的な部分なんて気にすることはない」
「そう言ってくれるととても嬉しいわ。でもね、人間って弱いものね。短い間だったけれど外国で奴隷として暮らして、それに順応する為性格まで変わってしまったわ」
「変わってなんていないよ・・・・以前のままの梨花さんだ」
「そう? そう思ってくれるなら梨花を抱いて。以前のようにまたわたしを満足させて」
 そう言ったかと思うと、梨花がいきなり恵一に覆い被さって来た。
「どうしたんだ、梨花さん?」
「わたし寂しいの、もう一人ぼっちは嫌っ!」
 恵一の胸に自分の顔を埋め、その顔を恵一の膨らんだ胸のあたりに擦り付ける梨花。
「恵一さんの胸、前よりもだいぶ大きくなってる。なんだか女同士みたいで妙な気持ち・・・・・」
 女同士みたい・・・・と梨花に言われ、男言葉で男に戻ったような気分になっていた恵一はハッと我に返った。
『葉子に対してもそうだけど、梨花さんにも僕が完全な性転換手術を受けさせられた事だけは知られたくない』
 それは、男としての誇りを保ちたい為か、二人に対する思いやりなのか、いずれにしても何とかこの場面を切り抜けたいと恵一は思った。しかし、梨花がそれを許してはくれなかった。いきなり自分の身に着けているベビードールを脱ぎ、恵一の唇に自分の乳房の先を押し当てて来たのだ。
「あっ! うぅぅぅぅ・・・・・・・」
「恵一さん、梨花の乳首を吸って!」
 恵一の唇に大胆に押し付けられる梨花の乳首。恵一は口を開くしかなかった。
「口に含むだけじゃ嫌っ! もっと吸って感じさせて!!」
「うぅぅ・・・・・ピチャ、ピチャ、ピチャ」
 もはやこれまでと、恵一は梨花の乳首を吸い始めた。
「恵一さん・・・・嬉しい」
 しばらくすると二人の身体が上下入れ替わった。
「恵一さん、梨花に・・・・・キスして」
 梨花が恵一にくちづけを要求して来た。恵一は乳首から唇を離し梨花と顔を合わせた。
「梨花のお口にキスして」
「・・・・・うん」
 梨花にとっては、それは踏み絵の意味を込めていたのだろう。恵一もそう察し、小さな声で返事をしながら頷いた。
「でも、黒人さんの太いペニスも含んだりしたお口よ。それでもいいの?」
「何を言っているんだ梨花さんは・・・・・。そ・・・・そんな事関係ないじゃないか!」
 恵一は、そのような事まで言わなければならない梨花があまりにも不憫で、思わず大声を上げてしまった。
「もっと自分に自信を持つんだ・・・・梨花さん」
 そう梨花に囁くと、自分の唇を梨花の唇に重ねて行った。
「ううっ・・・・・・ぅぅぅぅ」
 舌を入れ絡ませ合う二人・・・・当然、二人のふくよかな乳房も圧迫し合っている。そんな状況の中、今度は梨花が恵一の右手を握りその手を自分のパンティーの中へと導き入れた。
『あっ!』
「恵一さん、梨花を愛して。その指で梨花の大切なところを愛撫して」
 梨花は恵一の唇から自分の唇を離すとそう告げ、その指先を自分の女の割れ目の中へと導いた。
「駄目・・・・もっと奥よ」
「あっ、あぁぁぁ・・・・・」
 恵一の指がクリトリスの表皮をなぞり、その奥の花弁の中へと吸い込まれて行くと、梨花が大きく喘いだ。
「ただ入れるだけじゃ嫌っ、もっと激しく!」
「で・・・・・でも」

 指を梨花のその部分に挿入し愛撫し始めた恵一だったが、ある事が理由で激しい指の動きは出来ずにいた。

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 第15話 わたしを愛せますか? 

「二人とも知らぬ仲ではないはずだ。今夜は私の公認だ・・・・好きなだけ仲良くするがいい」
 そこまで告げると、隆一郎はじっとたたずむ梨花を残して部屋から立ち去って行った。
「本・・・・本当に梨花さんなの?」
 目は確かに梨花の目に間違いなかった。しかし、その半分近くをマスクが覆っている事もあって半信半疑の部分もあった。
「恵一さん・・・・よね? あまりにも女らしくなってしまったので、梨花・・・・一瞬分からなかったわ」
 お互いに相手を確認しあうと、しばらく沈黙が続いた。しかし、その沈黙を破ったのは梨花の方だった。
「恵一さん、ヘッドに上がってもいい?」
「う・・・・うん」
 意識的に男っぽく振舞おうとしているのが見えるにもかかわらず、ベッド上で女座りをしている恵一が男っぽい口調で答えた。
「恵一さん・・・・気になります?」
「えっ?」
「このマスクの事。何となく気になっているのが分かるもの」
「そんな事・・・別に・・・・・・」
 恵一は自分の気持ちが見透かされ一瞬慌てた。そんな恵一には、梨花がしているマスクに関わりがあるであろう情報を得ていた記憶があった。しかし、ここのところのトラブル続きですっかり頭の中が真っ白になっていて思い出せずにいた。
「このマスクを取ったらたぶん・・・・・・・・・」
「たぶん?」
「恵一さんに梨花は・・・・・・嫌われてしまう」
「嫌われる? な・・・なぜ?」
「梨花ね、外国人にこの身を売られてもずっと心の中で恵一さんの事を想い続けていました・・・・そして、それは今でも」
 ベッドに上がり恵一と同じように女座りになった梨花が、真正面に対峙した恵一にそう告白した。
「それは・・・・・僕だって」
「嬉しいわ。そう言って貰えただけでもう思い残す事なんてもうない」
 そういいながら、梨花は口にしているマスクに手を翳した。
「このマスク・・・・・取りますね」
『いったい、このマスクの下がどうだというんだ? ま・・・・まてよ、そ・・・・そうだ!』
 恵一は梨花の口に対して行われるかもしれないという手術の事を、梨花が外国人に売り渡される直前にちらっと耳にしていた事を思い出した。しかし、そのような残酷な事を実際に行うとは思ってはいなかった。
「恵一さん、これが今の梨花の顔よ。こんなになってしまったわたしをまだ愛してくれますか? いえ、愛せますか?」
「梨・・・・梨花さん、ああっ!」
 恵一は見た、マスクを外した梨花の顔を。耳の下あたりまで裂けているかと思われる、まるで口裂け女のようなその口を・・・・・。
『ううっ! 梨・・・・・梨花さん』
「わたし、手術をされてこんな口にされてしまいました」
『酷・・・・酷い! なんて酷い事を・・・・・』
「わたし、外国人にこの身体を売られて奴隷としてご奉仕させられたの。でも、口が小さ過ぎて・・・・・それでご奉仕出来るように手術でこのように大きくさせられてしまったの」
「・・・・・梨花さん」
『可哀相に、こんな可愛い女の娘を・・・・・・』

 恵一の目に涙が溢れて来た。しかし、恵一は更にもう一つ大事な事実を思い出していた。

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09/08|人工美女の館 (第二部)コメント(3)トラックバック(0)TOP↑
 第14話 隆一郎への反乱 

 洋祐が外国へ発ってしまってからというもの、恵一の様子が大きく変化した。一旦は和らいで来ていた恵一の気持ちが、また再び硬化し始めたのだ。

「どうしたんだ、まだセーラー服にも着替えてないじゃないか。今日から学校だと言っておいただろう」
「僕・・・・僕はもう・・・・・学校へは行きません」
「僕・・・・だと? もう学校へは行かないだと!?」
「はい、もうセーラー服も着る気はないし女言葉も使いません」
 その言葉通り、喋る口調もほぼ男に戻っていた。
「これは何とも妙な光景だ。ピンクのネグリジェを着てその髪型その容姿、それでいてそのような男の口調。見ていて逆に気持ちが悪いぞ」
「もう、こんな服も着るつもりはありません」
 と言って、恵一は着ているネグリジェを脱いで床に投げ捨ててしまった。
「まるで竹の子だな。で・・・・ネグリジェを脱いでどうなった? またその下にブラジャーとパンティーを身に着けた女の姿があるだけじゃないか。更に何か? その下着も脱ぐというんじゃないだろうな。だが、脱いだとしてもその下にあるのはまた女の姿だ。胸が膨らみ股間に割れ目を持った女の身体だ。しかも、もうそれ以上は脱ぎ捨てられん」
「くぅ・・・・・・・」
 恵一が唇を噛み締めた。
「よし、いいだろう。おまえがそこまで自分が男だと言い張るならそれもいい。ならば、私がおまえに女を与えてやろう」
「・・・・・与える?」
 意気込んでいた恵一だったが、隆一郎の思いもかけない逆襲に今度は逆に戸惑っていた。
「準備する時間も必要だから夜まで待っていろ。夜になったら女を連れて来てやるから、その女を可愛がって満足させてやれ。それが出来たら私もおまえを男だと認めてやろう」
「・・・・・・・・」
「どうした、嫌か? それとも女を満足させる自信がないのか? 別に遠慮する必要はないぞ、婚約者である私が公認する浮気だからな・・・・・はははっ」
「そ・・・・それは」
 当初は威勢の良かった恵一だが、隆一郎の応戦でその勢いは次第に失われていった。
「返事がないという事はその話を受けるという事だと解釈したが・・・・・それで構わんな?」
「・・・・・・・・」
 恵一には隆一郎の提案にどう対処したらいいのか分からなくなっていた。
「そうとなれば、今日は学校へなど行かなくてもいい。このままこの部屋留まってじっとしていろ・・・・いいな」
 一方的にそこまで言うと、隆一郎は素早く部屋から出て行ってしまった。

 そしてその夜、恵一は男として望むには似つかわしくない赤いレースのネグリジェを着せられ、薄暗い特別室のベッドで隆一郎が現れるのを待たされていた。
「ガチャ、ガチャ・・・・・ガガーーーッ!」
 静かな部屋の中をドアの鍵を開ける音が響き、開いたドアからもう一人誰かを伴って隆一郎が姿を現した。
「ほら、約束通り女を連れて来てやったぞ。おまえが男だと言い張るのなら、この女を可愛がって満足させてみろ」
 そう言って、隆一郎が腰に手を翳していたその人物を前に押し出した。
『・・・・・・?』
 暗い場所からやや明るい場所へ移動したその人物は、パンティーだけの姿に黄色いスケスケのベビードールを纏っただけの小柄な少女だった。ただ、なぜかその口には大きなマスクをしており、恥ずかしいのかずっと俯いていた。
「今日はこれから半日、この女をおまえに預ける。好きなように料理するがいい・・・ふふふっ」
 そう言って、隆一郎はその少女を更に前へ押し出した。その瞬間、少女は一瞬その顔を上げ恵一と視線を合わせた。
「そ・・・その目は!? 梨・・・・梨花さん?」
「恵・・・・・恵一さん!?」

 隆一郎から恵一に与えられた女は、外国へ女奴隷として売られて行ったあの北村梨花だった。

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09/07|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第13話 飛行機雲の彼方に 

 恵一が洋祐からダイレーションの指導を受けた日からはや二週間が過ぎた。もはや病室での治療は必要なくなり、以後は自分の部屋へと戻り普通の生活を送りながらの治療となった。

「自分の部屋に戻って来られてほっとしたろう?」
 恵一は婚約者である大神隆一郎に伴われ、久しぶりに自分の部屋へ戻って来た。
「どうだ、私が退院祝いにと思ってプレゼントしてやったそのワンピースの着心地は?」
「は・・・はい、とても・・・・・・・・」
 退院と言っても、恵一の場合は同じ建物の中で移動したに過ぎなかった。しかし、それでも形式上は退院という事で、病室まで出迎えに来た隆一郎は、恵一にその退院祝いとしてレース地の水色のワンピースをプレゼントしていたのだ。
「だいぶ愚図っていたようだが、ダイレーションはその後上手く出来ているのか?」
「はい・・・・何とか」
「ゼリーはたっぷりと使っているだろうな?」
「えっ、ゼリー?」
「ダイレーターに塗り込む、潤滑を良くするあのゼリーの事だよ」
「ええ、ちゃんと・・・・・」
 何でそのような事をわざわざ聞くのか・・・・恵一は不思議に思った。
「それと、排尿にもかなり手こずっていたようだが、少しは加減を上手く調節出来るようになったか?」
「・・・・・・・・・・」
「女のその部分には『銃身』が付いていない、だから放尿をするだけでも大変なんだよ・・・・わざわざ座らなくてはならないしな。完全に性転換した事でおまえにもそれが身に沁みて分かかっただろう」
「・・・・・・・」
 さすがに、この問い掛けには恵一も答えられなかった。
「まぁいい、近いうちにどれだけ女としての小用の仕方が上達したかをこの目で確認させて貰う事にするから・・・・ふふふっ。ところで、明日は大神学園の始業式だが、おまえはまだ退院したばかりだ。無理してもまずいので、二日程遅れての登校にした・・・・そのつもりで気持ちを整理しておきなさい」
『・・・・学校? そ・・・そうだ、わたしは学校に通わされていたんだわ。あまりにもいろいろな事があったのですっかり忘れてた。でも、それより・・・・』
「そういえば、二日前に診察して頂いてから洋祐さんとお会いしていないのですが・・・・・」
「洋祐か? 洋祐なら昨日外国へ発ったよ」
「えっ、そんな馬鹿な事!? 出発は明日のはずでは」
「何かの勘違いだろう。当初から洋祐の出発は昨日の予定になっていたはずだ」
『何で・・・・・何でなの? 洋祐さんがわたしに間違った日にちを教えたっていう事?』
 洋祐がすでにこの日本にはいない。それは、恵一にとってただの驚きでは済まなかった。
「何をぼんやりしている。洋祐の事などもうどうでもいいだろう」
「隆一郎さんも酷いわ。何でわたしに言ってくださらなかったの?」
「洋祐が外国へ行こうと行くまいと、それはおまえとは関係のない事だ。それとも、洋祐に妙な気でもあるというのか? それならば話しはまた別だが・・・・・」
「い・・・いえ、そんな・・・・・・」

 隆一郎からそう言われ、恵一は大きく動揺した。洋祐を慕う気持ちが隆一郎に分かってしまったのではないかと思ったからだ。

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09/06|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
 第12話 命運 

 隆司とのいざこざがあったその日を境にして恵一の口数は極端に少なくなった。洋祐の見解では、心の準備が出来ていない状態で手術が行われた事で、その反動が出ているのだという。その結果として本来持っている理性が大きく働き、女性ホルモンの作用によって『女性化』を受け入れかけていた心が、再びそれを拒否し始めたというのだ。もちろん、隆司の乱入もそれには大きく影響している。

「あら、ドアが半開きのままだわ? めぐみさん、春香です」
 直前に出て行った洋祐が閉め忘れたのだろう、大神隆造の秘書・春香がそのドアを開いて恵一の病室を訪れた。
「あっ、春・・・・・・」
 ベッドに寝ていた恵一は、一瞬春香に視線を送り挨拶をしかけたが、すぐに言葉に詰まり会釈だけで済ませた。
「どお、身体の具合は?」
「・・・・・・・・・」
「今、洋祐先生とお会いしたので伺ったら、手術の経過は順調らしいわね・・・・良かったわ」
「・・・・・・・・」
「でも、とても心配されていたわ。めぐみさんが何も喋ってくれなくなってしまったって・・・・・」
 春香が愛想よくいろいろと話しかけても、やはり恵一の口は閉ざされたままだ。
『これは思ったより重症ね。こうなったら、わたしも心を開いて話すしかないわ』
 春香はベッド脇に置いてあるイスを手で引き寄せ、そこに女性らしい大きなお尻を乗せて座った。
「めぐみさん、わたしにはめぐみさんの気持ちが痛い程分かるの。だから、今のめぐみさんを見ていると、とても辛くて・・・・・・」
「分・・・・分かるはずないわ、今のこのわたしの気持ちなんか」
「いいえ、分かるの・・・・わたしにはね。わたしも・・・・・元は男だったから」
「えっ、男?・・・・春香さんが」
 ずっと女だと思っていた春香が元は男だと聞いて恵一は驚かずにはいられなかった。
「・・・・・そうよ。詳しい事はまたいずれ話すとして、わたしも性転換手術を受けさせられて『女』になったの。しかも、めぐみさんと同じように強制的にね」
「う・・・うそ、信じられない。わたしにはどこから見ても女の人にしか見えないわ」
「でも、わたしがこのように表面的だけでも女らしく見えるようになったのはつい最近の事。それまでは、自分の心はあくまでも男なのだともがいていたわ」
「・・・・・・・・」
 春香から出た意外な真実に、恵一は言葉がありませんでした。
「わたしも手術直前までは『女の身体』に変えられてしまう事を覚悟していたわ。いえ、覚悟しているつもりだった。でも後で分かったのは、そう強い気持ちで覚悟出来ていたのは、たとえ僅かでも自分の身体に『男の部分』が残されていたから・・・・だから強い気持ちが保ててたの。手術で自分の身体から最後の『男の部分』が切除された途端、気持ちが真っ白になって・・・・・。しかも、その大きな喪失感から今度は心の中で『女性化』への反発が始まったの。きっと、今のめぐみさんもその時のわたしと同じなのではないかと思って・・・・・」
「知・・・・知りませんでした。春香さんが・・・・・・・」
 春香が自分と同じ道を辿って来たと知り、恵一は春香に親近感を抱き始めていました。
「話は変わるけれど、めぐみさん、洋祐先生に告白したそうね」
「えっ、春香さんどうしてその事を知っているんですか?」
 以前、恵一が洋祐に愛の告白をした事を、洋祐は春香に話していたのだ。
「洋祐先生から伺ったの。先生、とても喜んでいらっしゃったわ」
「うそ・・・・そんなのうそよ。わたしは男よ。同性にそのような事告白されて嬉しいはずがない」
「うーん、どうかしら。わたしに洋祐先生のお気持ちが分かる訳ではないけれど、決して悪くは思っていらっしゃらないと思うわ」
「もういいの。どうせ、洋祐さんは間もなく外国へ行ってしまうわ。だから、わたしにはもうどうでもいい事なの」
「洋祐先生・・・・その事を一番心配されていたわ」
「わたし、洋祐さんがいなくなったらもう『女言葉』なんて使わない。こんな身体になってしまったけれど、わたしは男・・・・男なのよ」
 洋祐が分析していた通り、やはり恵一の心の中には『女性化』に対する反発心が生まれていました。
「大丈夫よ、今、その事でも洋祐先生とお話して来たの」
「洋・・・・洋祐さんと?」
「そうよ、だからやけにならないで確かな気持ちを保ち続けて・・・・お願い」
「でも、春香さんは院長の・・・・・・」
「そう、秘書よ。でも、私を信じて・・・・・・」

 大神隆造の秘書なら恵一にとっては敵のはず。いったい、春香と洋祐の間にどのような接触があったのか?

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 第11話 ゼリーの秘密 

「洋祐、どうした? そんなに険しい顔をして・・・・・」
「隆一郎さん、何で隆司君をめぐみさんの病室によこしたんですか? その事でとんでもない状況になってしまったんですから」
「隆司が病室へ行ったのは私は知らないが、いったい何が起こったというんだ」
「いきなり隆二君が病室へ入って来てめぐみさんをからかうものだから、めぐみさんがすっかり心を閉ざしてしまったんです。もう人前ではダイレーションはしない・・・・一人でやるからと言って。口も殆んど閉ざしたままになってしまいました」
「何だって・・・・・。一人でやらせるのはまずいだろ?」
「いえ、事前の洗浄とかを済ませてしまえば、後は一人でやってもそれ程問題はありません。きちんとやり方は説明しておきましたから・・・・・」
「では、あのゼリーの事も?」
「はい、絶対に塗り忘れないようには言ってあります。しかし、なぜあのゼリーでないといけないのですか? 僕にもよく意味が分からないのですが」
「めぐみに移植された人工子宮・・・・それについてはおまえも知っているな?」
「は・・・・はい、父さんから聞いています」
 洋祐の顔がにわかに曇った。
「しかし、事前に知っていたらあのような恐ろしい物は絶対に移植はしなかった・・・・絶対に」
「まぁ、そう言うな。あの人工子宮のお陰で、恵一は女性ホルモンについては何の心配もしなくても済むのだ。普通ならば、何らかの形で定期的に女性ホルモンを体内に取り込まなくてはいけないところをだ」
「だからといって、それと引き換えにあのような恐ろしい副作用を伴っているのでは、めぐみさんがあまりにも可哀相です」
「別にそのような事はないだろう。結婚したら私の愛情を毎日のように受け入れてさえいれば済む事だからな」
「男なしでは生きられない身体・・・・という事ですね」
「悪く勘繰っていたら限がないぞ、洋祐」
「男の精液の中に含まれる成分を定期的に吸収しないと禁断症状を起こす。しかも、そのままにしておけばやがては発狂して廃人同様になってしまう。そんな悪魔のような人工子宮を作り出すなんて、僕には狂っているとしか思えない」
「まぁ、好きなように言えばいいさ。だが、もうすでにその『悪魔』は移植されてしまったのだ。こうなったらもう後は、そうならないようにするしかないだろう。今も言ったように、私との結婚後については『禁断症状』の心配はまず必要ない。問題なのは結婚するまでのその間だ」
「その通りです。いったいどう対処するおつもりですか?」
「そこでだ・・・・そこで用意したのがあの特製のゼリーだ。当然、ダイレーションの時にはゼリーを使うが、あのゼリーはそのゼリーとはいささか成分が違う。なぜなら、あのゼリーには私の精液をたっぷり含ませてあるからだ」
「えっ、兄さんの!」
「ダイレーションは毎日、そして一日に数回行う。その時に使用するダイレーターに塗り込んでおけば、『禁断症状』など全く問題ではなくなるという事だ」
「めぐみさんは・・・・・そんなものを」

 塗りこんで使用していたのかと、洋祐は恵一が憐れでならなかった。

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 第10話 座り小便 

 洋祐が恵一の前から立ち去ってから二時間弱、恵一は少し前にダイレーションを終えていた。

「そうだ、ダイレーションが終わったら棚の上に用意してある下着を穿くように言われていたっけ・・・・・」
 痛む下腹部をかばいながらベッドから下り、棚の上を見るとまだ透明なビニール袋に入ったままの真新しいピンク色のパンティーが置いてあった。いや、パンティーと言っても普段穿かされているそれではなく『サニタリーショーツ』・・・・女性の生理用パンティーだった。
「あっ!?」
 しかも、袋の中を見ると生理用のナプキンまで入っていた。下着が棚に用意してあるとは聞いていたが、生理用の物とまでは恵一は聞いていなかった。
『これを使用しなさい・・・・という事なのね』
 消毒薬などで湿っているその部分の事を考えれば、それを使用する理由は恵一にもよく分かった。
「パサパサッ!」
 ビニールの袋を開け生理用のパンティーとナプキンを取り出すと、まずはパンティーに両脚を通し膝の上あたりで止めた。そして、ナプキンの裏の両面テープの紙を剥がしパンティーの股間部分にそれを貼り付けた。もちろん、男だった恵一には初めての経験だったが、それでもその要領くらいは知っていた。
『これが生理用のパンティーのなのね・・・・。初めての経験だけど締め付けがかなりきつい』
 パンティーを上げ臀部まで覆うと、その締め付けの強さでぴったりと身体にフィットした。もちろん、今までのように股間部の膨らみはなく、平坦な面が両脚の間へと続いている。
『とうとう・・・・・・すべてが女の身体に』
 その部分に目をやった恵一は一瞬そんな感慨に耽ったが、次の瞬間、自分が尿意を催している事に気づいた。
『お・・・・おトイレ!?』
 この時、恵一はダイレーションの説明の前に洋祐が言っていた言葉を思い出していた。

「今日から小用は自分でトイレに行って足すようになるからね。ただ、まだ患部が腫れている事もあってその部分の形が安定していない。だから、用を足すときは十分に注意するように。あと、用を足した後は必ずペーパーで拭うのを忘れない事・・・・いいね」

 必ずペーパーで拭う事・・・・恵一の頭の中にはその言葉が一番印象深く残っていた。
『ペーパーかぁ・・・・・あっ、いけない!』
 そうしている間にも尿意が一段と強くなって来た恵一は、慌ててトイレへと入った。この病室のトイレは、一段高くなっている和室トイレ。女性が・・・・というより、その部分も女の身体になってしまった恵一が小用を足すには、両脚を開き完全に座った形になってするしかなかった。
『するしかないわ・・・・これからずっとだもの』
 目の前の和式便器を見据えながら、恵一は心の中で呟いた。
「パサッ、パサッ・・・・・」
 ワンピース型の服を両手で捲りながら便器を跨ぐと、今穿いたばかりのパンティーを両手で膝の辺りまで下ろし、ゆっくりと腰を沈めて行った・・・・・完全な女の『座り小便』スタイルだ。
『こんな姿で・・・・こんなになってしまった身体でおしっこなんてしたくない。でも、しない訳には・・・・・・・』
 便器には腰を落としたが、恵一はなかなか放尿する気持ちになれなかった。別に誰かに見られている訳でもないのに、自分がとても惨めに思えたのだ。
『誰かに見られている訳じゃない。今ここで起こる事はこの瞬間だけの事よ・・・・気にする事なんかない。もう、我慢できないし・・・・・・』
 そう自分に言い聞かせて、恵一が下腹部の力を僅かに抜いた。
「ジャジャジャーーーーーー!」
「ピチャピチャピチャーーー!」
『えっ・・・・そ、そんなぁ!?』

 僅かに力を抜いただけだった。どのような感じになるのか分からないので慎重に放出するつもりだった。それが、ほんの僅かに力を抜いただけで激しい尿の勢いとなり、便器を叩く大きな音がトイレに響いた。それは、まるでスプリンクラーのように前後左右に飛び散り、便器の外にまで水溜りを作っていた。
 
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 ひとみ絵里

Author: ひとみ絵里
性 別 :  人工微女

初めてスカートを穿いた日が私の誕生日です。ちなみに、小説の中で時々登場するめぐみ(恵一)のイメージ画像のモデルは一部を除いて私自身です。

    ♥ お話について ♥
このお話はフィクションです。お話の中に登場する人物名・会社名などはすべて架空のものです。また、このお話の著作権や私自身の画像に関しては、すべてわたし・絵里に帰属致しますので、無断で転載やご使用なさらないでくださいね。

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