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--- 慕情 ---

『お床入り』・・・・・それは、男でありながら女として『同性の男』に抱かれる儀式。春香さんにとっては精神的に一番辛い『責め』と言ってもいいでしょう。そんな状況の中で突如現れた杉浦俊夫という謎の人物。いったい彼の目的は何なのでしょうか。

「僕の名前は杉浦・・・・杉浦俊夫と言います。フリーでルポライターをしています」
「ルポライターの方が・・・・・いったいどうしてここへ?」
「訳あってずっと大神病院と院長である大神隆造の周辺をいろいろと調べていたのです。ところが、調べを進めて行くうちに、いつの間にかこの施設に辿り着いたという訳です」
「でも、よくこのようなところまで入り込めましたね。そう簡単にはここへは入り込めないと思いますけど?」
「はい、確かにここの『メンバー』になるだけでもいろいろと手筈が大変でした。それに、今日の『お床入り』の入札だけで貯めてあった貯金をかなり消費してしまいました、ハハハッ」
「えっ、そうなんですか? それは・・・・・申し訳ありません」
「いえ、これは貴方の責任ではありません。大きな記事を書くには、このくらいの損失は覚悟しておかないと・・・・・」
あくまでも真摯に話す彼のその態度に、春香さんはとても好感を覚えました。
「でも・・・・恥ずかしいわ。あなたのような方にこのような姿を見られてしまって・・・・・」
「恥ずかしがる事なんてないですよ。自分の意思でそのような姿をしている訳ではないのだから・・・・・」
「いえ、自分の意思でしているのでしたら別に恥ずかしくなんか・・・・・。でも、強制されてこのような姿をしていなくてはならないうのはあまりにも屈辱的で・・・・・」
「確かに・・・・そうですね。軽率な発言をしてしまいました、どうもすみません」
「いいえ、いいんです。ぜんぜん気にしてなんかいませんわ」
「そう言ってもらえると・・・・・。時間も限られていますし、これからいろいろとお話をお聞きしたいのですがよろしいですか?」
「お話? はい・・・・それは構いませんが、いったいどのような事を?」
「春香さん・・・・・いえ、春樹さんがこのような状況に追い込まれた経緯について・・・・と、そして、この施設内の事でご存知の事を。あっ、それと僕の前では別に『女言葉』を使う必要はありませんから。普通に『男言葉』を使ってください」
「えっ・・・・『男言葉』を?」
そう言われて、春香さんは一瞬顔を綻ばせましたが・・・・それも一瞬、すぐに真顔に戻りました。
「い・・・・いえ、やっぱり今まで通りおしゃべりしますわ。このような女の姿で『男言葉』を使うのも、それはまた別の意味で辛いし。それに、ここを出るまではずっと『女言葉』を使って行かなければなりませんので・・・・・。いろいろと気を遣ってくださっているのに、わがままばかり言って申し訳ありません」
「いいえ、いいんですよ。でも、今日この時間だけは気を楽にしていてください」
『なんていい方なのかしら・・・・この方は。もしかして私の救世主?』
春香さんは、目の前に座る杉浦さんの姿を眩しく見つめていました。
「では、時間もないので早速お話を・・・・・」
杉浦さんの春香さんへの質問が始まりました。
この施設に収監された経緯やこの施設内の様子について、春香さんは自分の知っている事を事細かに杉浦さんに伝えました。
「・・・・・そうですか」
「わたしの知っている事は一応大まかにはお伝え出来たと思いますけど、お役に立ちますでしょうか?」
「時間があればもっと詳しくお聞きしたいのですが、一応これだけ裏が取れれば何とか・・・・・きっと奴らを追い詰めてみせます。ただ、貴方がここを出られるまでに間に合うかどうかは・・・・・・」
「はい・・・・・それは覚悟しております」
やはり、すぐにここから開放されるのは無理?
春香さんに多少の落胆はありましたが、それでもいずれは自分への疑いが晴らせるという希望が浮かび、それだけでも気持ちが救われた春香さんでした。
「これから僕は、今伺った中で出て来た、ここで偶然出会ったという被害者の女を調べてみます。そこから奴らの悪事の大きな手がかりが掴めると思います」
「どうぞ、よろしくお願い致します」
「おっと、そろそろ時間ですね」
壁に備え付けられた時計を目にし、杉浦さんがポツリと呟きました。
「杉浦さん、また・・・お会い出来ますか?」
「残念ながら資金が残り少ないので、再びここへ来られるかは微妙なところです。でも、出来ればもう少し込み入った事までお話を伺いたいし、僕自身も貴女ともう一度ここでお会いしたい・・・・・」
そう言って、杉浦さんは春香さんの目をじっと見つめました。
「はい、お待ちしております・・・・杉浦さん。でも、無理はなさらないでくださいね」
その視線には春香さんも気づき、春香さんは敢えて杉浦さんと目を合わせました。
「どうも有難う・・・・・春香さん」

バスローブ姿の杉浦さんとセーラー服姿の春香さん。
二人はお互いの視線を合わせたまま自然と寄り添い、そして、抱き合いました。
まるで、恋人同士のように・・・・・・。

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07/30|女装子十二陰棒コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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 ひとみ絵里

Author: ひとみ絵里
性 別 :  人工微女

初めてスカートを穿いた日が私の誕生日です。ちなみに、小説の中で時々登場するめぐみ(恵一)のイメージ画像のモデルは一部を除いて私自身です。

    ♥ お話について ♥
このお話はフィクションです。お話の中に登場する人物名・会社名などはすべて架空のものです。また、このお話の著作権や私自身の画像に関しては、すべてわたし・絵里に帰属致しますので、無断で転載やご使用なさらないでくださいね。

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