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--- 狼穴に飛び入る春香 ---

春香さんが姿を消してから数ヵ月後、すでに年が開け翌年の1月に入っていました。
そんなある日、派手なピンクのスーツに身を包んだ一人の女性が大神病院正面玄関の階段をゆっくりと上っていました。
膝上15センチ程のタイトスカートから伸びた脚を内股にして上る姿は、なんとも言えない女らしさを漂わせています。

「院長先生に面会をお願いしたいのですが・・・・・」
「失礼ですが、面会のご予約は?」
「はい、先日お電話で取らせて頂いております。二宮・・・・二宮春香とお伝え頂ければお分かりになると思います」
「そうですか、それでは只今院長先生に確認の連絡を入れてみますので、そのまましばらくお待ちください」
「・・・・はい」
そのスーツ姿の女性は、なんと姿を消していた春香さんでした。
それにしても、数ヶ月間という長い時間を、春香さんはどのように過ごしていたのでしょうか。
「二宮様、院長先生の確認が取れました。13階の院長室でお待ちしているそうなので、直接そちらを訪ねて下さい」
「はい、分かりました」
数ヶ月間の間に春香さんに何があったのか、春香さんが醸し出す雰囲気は明らかに以前とは違っています。
一番の違いはその女らしさ、そして、クールとでも言った方がいいその落ち着きです。
『ここだわ・・・・院長室は』
「トン! トン!」
「どうぞ、入りなさい」
春香さんがドアをノックすると、即座に中から声がかかりました。
「大神様、お久しぶりでございます」
ドアの中へ入り大神隆造と対面すると、春香さんは深々と頭を下げ再会の挨拶をしました。
「本当に春香なのか? 顔もそうだが、雰囲気も随分変ったな。先日電話で話した時にも感じてはいたが、思った以上の変り方だ」
「あまりの変りようでがっかりなさいましたか?」
「いやいや、その逆だ。久しぶりに会ったばかりだというのに、どうも一目惚れしてしまったようだ、はははっ」
「まぁ、嬉しい。お世辞でもそう言って頂けて」
「お世辞なんかではないぞ、わしの本当の気持ちだ。ところで、先日の電話の話しだと何かわしに相談したい事があるとか言っておったが?」
「はい、今頃になって大神様を頼るというのは大変失礼な事だと随分迷ったのですが・・・・・・」
そこまで言うと、春香さんの口が重くなりました。
「何だ? 別に失礼でもなんでもないぞ。何か困った事でもあるのか? あるなら言ってみなさい」
「は・・・はい。じつは、数ヶ月前に・・・・・こんな姿で言うのは恥ずかしいわ」
「どうした、じらさないで早く言いなさい」
「こんな女の姿でこの言葉を言うのは恥ずかしいのですが、妻が・・・・・」
「そうだったな、おまえは結婚して奥さんもいたんだったな」
「はい、その妻が数ヶ月前に亡くなりまして・・・・」
「亡くなった? まだお若いのに・・・・それは大変だったな」
そう言いながら、全てが予定通りだ・・・・と大神隆造は心の中でほくそ笑んでいました。
そうとも知らず、春香さんの話は続きます。
「わたしを一番理解してくれている妻でした。その妻がいなくなり、このような姿になってしまったわたしには、頼れる人が誰一人いなくなってしまったのです」
「なるほど、世間の見る目は冷たいからな」
「それで、あの施設にいた時に大神様から『何か困った事があったらいつでも訪ねて来なさい』というお言葉を思い出しまして・・・・・」
「そうか、そうだったのか。その言葉、嘘ではないぞ。わしに出来る事であれば何でもしてやる。さぁ、言ってみなさい」
「はい、妻が亡くなってからいろいろと仕事を転々としたのですが、このような身体ではなかなかまともな所では働かせて貰えませんでした。出来ましたら、何かお仕事をお世話願えないかと思いまして・・・・・」
「何かと思ったら、そんな事か。仕事ならわしのまわりにはいくらでも転がっておる。とはいえ、おまえのような美しい『女』には変な仕事はさせられん。どうだ、わしの秘書をやらんか?」
「秘・・・秘書ですか? わたしのような出来損ないにはとても無理です」
「いや、おまえだから出来るのだ。それに、わしもおまえのような美人秘書を連れて歩けたら鼻が高いしな・・・・ふふふっ」
「本当にわたしなどで・・・・?」
「もちろんだ。ただし、一つ条件がある」
「・・・・・条件?」
「秘書の仕事を任せる代わりに、わしの『愛人』になれ・・・・・それが条件だ」
「わ・・・わたしが大神様の『愛人』?」
「そうだ。どうした、嫌か?」
「嫌だなんて・・・・・。でも、わたしは本当の『女』ではないのですよ。わたしには大神様の大切な立場の人間になる資格なんて・・・・・・」
「何を馬鹿な事を言っている。確かにおまえは元は男かもしれん。だが、必死になって『女』らしくしようとしている姿は、本物の『女』以上だ」
「そ・・・・そこまで言って頂けるなんて」
「よしよし。では、引き受けてくれるな?」
「は・・・はい、わたしなどでよろしければ」
「よし決まった。では、早速今日から仕事をお願いしようと思うが・・・・それは大丈夫かな?」
「はい、大丈夫です。ただ、仕事が見つからず生活が苦しくなってしまい、以前住んでいたマンションを売り払ってしまったものですから、現在、安いホテルを転々としている状態なのです。出来れば、この病院の近くに安いアパートでも借りたいと思うのですが」
「なんだ、そうだったのか・・・・それならいい方法がある。話がつくまでとりあえずナースの寮にでも入っていればいい」
「ナースの方の寮ですか? でも、『男』のわたしでは・・・・・」
性転換しているとはいえ元は男。男子禁制のナース寮に入る事にはいささか抵抗がありました。
「もうおまえは本当の『女』も同然。だいたい、おまえの男の生殖器はもう切除されて付いていないのだ。誰もおまえの事を『元・男』だと気づく訳がない」
「切除・・・・だなんて、そんなぁ・・・・・・」
「ごめん、ごめん。つい興奮して余計な事を言ってしまった」

大神隆造の秘書を引き受けた春香さん・・・・しかし、『秘書』とは仮の姿。
本当の姿は、大神隆造の愛欲を処理する『愛人』なのです。

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08/15|女装子十二陰棒コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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 ひとみ絵里

Author: ひとみ絵里
性 別 :  人工微女

初めてスカートを穿いた日が私の誕生日です。ちなみに、小説の中で時々登場するめぐみ(恵一)のイメージ画像のモデルは一部を除いて私自身です。

    ♥ お話について ♥
このお話はフィクションです。お話の中に登場する人物名・会社名などはすべて架空のものです。また、このお話の著作権や私自身の画像に関しては、すべてわたし・絵里に帰属致しますので、無断で転載やご使用なさらないでくださいね。

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