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 第4話 違和感 

 手術後一週間は、新たに構築した膣壁が癒着しないようダイレーション呼ばれる膣拡張のケアが行われる。恵一の場合も、手術から数日が経過し患部の腫れが治まって来ると、その膣内に詰められていたプラスチック製の筒と、そして、尿道に通されていた排尿用のカテーテルが外される事になった。

「めぐみさん、では包帯を外すからね。カテーテルも一緒に取り除くから、これからは排泄も自分でしなくてはいけなくなるよ」
「は・・・・はい」
 自分の身体に新たに作られた女性器・・・・これから『それ』を自分の目で見なければいけないのだと思うと、恵一は計り知れない羞恥心を感じた。それは、担当医が洋祐である事も大きな要因だったのは言うまでもない。
「そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。僕は医者・・・・患者さんの身体はいつも見慣れているからね。じゃあ、包帯が外し易いように脚を大きく開いてくれるかな」
「えっ? は・・・・はい」
 前開きのワンピース型の服に身を包んでいる恵一は、顔を赤らめ躊躇しながらも、揃えて前に伸ばしていた両脚をゆっくりと左右に広げて行った。
「どうした、緊張しているのかい?」
 硬直している恵一の顔を見て、洋祐が聞いた。
「だ、だってぇ・・・・・・」
 甘えるような声で恵一が答えた。
『シュッ・・・、バサッ・・・』
 洋祐によって恵一の包帯が外されて行く。恵一は敢えて洋祐の作業は見ず、その間ずっと病室の天井を見つめていた。
「あっ・・・・痛っ!」
 恵一が苦痛の声を発した。
「今、膣の中に詰めてある筒を抜き取っているから、少し痛むかもしれないけど・・・・我慢して」
『うぅぅーっ!』
 まるで瘡蓋(かさぶた)を剥がされているような、そんな鋭い痛みが連続して襲って来た。
「さぁ、痛いのはこれで終わりだ。今度はカテーテルを外すからね」
 洋祐は包帯が外れ露となった恵一の恥骨の上に左手を乗せると、その左手の指を使ってその下の女の溝を左右に押し開き、挿入されている導尿用カテーテルをゆっくりと抜き取って行った。
『う・・・ぅぅっ!?』
 この瞬間、恵一はこれまでに経験した事のない妙な違和感を感じていた。それは、ゆっくりと抜かれて行くカテーテルの管の刺激が、とても短い範囲でしか感じられなかったからだ。
『やっぱり・・・・・もう・・・・ない・・・のね』
 恵一は、自分のペニスが失われた事をこの感覚で確信させられた。
「めぐみさん、カテーテルを外し終わったよ。どうかな・・・・身体の具合は?」
 恵一は、相変わらず天井を見つめたままだ。
「何か・・・・何か変」
「何か違和感を感じるかい?」
「はい、何か自分の身体ではないような・・・そのぅ・・・・身体の一部が消えてしまったような、そんな寂しい感じが・・・・・」
「やっぱり・・・・そうか」
 恵一のその言葉を聞いて、洋祐はしばし考え込んだ。
「洋祐さん、それが何か?」
「・・・・・めぐみさん」
「は・・・・はい」
「もしかすると、これから君はとても大きな精神的な苦しみを味わう事になるかもしれない」
「えっ、大きな・・・・苦しみ?」

 洋祐の神妙な顔から突然発せられた意味不明の言葉・・・・・恵一の顔に不安の色が。

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08/29|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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 ひとみ絵里

Author: ひとみ絵里
性 別 :  人工微女

初めてスカートを穿いた日が私の誕生日です。ちなみに、小説の中で時々登場するめぐみ(恵一)のイメージ画像のモデルは一部を除いて私自身です。

    ♥ お話について ♥
このお話はフィクションです。お話の中に登場する人物名・会社名などはすべて架空のものです。また、このお話の著作権や私自身の画像に関しては、すべてわたし・絵里に帰属致しますので、無断で転載やご使用なさらないでくださいね。

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