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 第19話 無意味な抵抗 

 恵一と梨花の激しいやり取りがあったその翌日。恵一は当初予定されていた日よりも一日遅れて学校への登校となった。

「今日はちゃんと言う事を聞いてセーラー服を着込んでいるようだな。・・・・・という事は、昨日は与えてやった女を満足させてやれなかったという事か? まぁ、あれだけの騒ぎになっていたくらいだから、結果はだいたい推測がつくが・・・・・」
「・・・・・・・・」
「なんだ、今度はだんまり戦術か? 昨日はたっぷりと『男言葉』を使ったようだが、おまえ・・・・まだ『男言葉』を続けるつもりか? しかし、そんなセーラー服姿のまま学校内で『男言葉』を使っていたら、それこそ変な目で見られてしまうぞ」
「・・・・・・・ぅぅ」
 恵一は、昨日の敗北ですでに『女言葉』への回帰を覚悟していた。しかし、いざ『女言葉』を使おうとしても妙な羞恥の気持ちが働きスムーズに出て来なくなっていたのだ。
「そう言えば、恵一。おまえスカートを穿いたのは久しぶりではないのか? 昨日までは術後の治療に主眼を置いた生活で、ずっとネグリジェ姿だったからな」
「え・・・・・えぇ」
「で・・・どうだ? 股間の邪魔者がなくなった身体で穿くスカートの感触は? 男の私にはよく分からんが、風通しもよくなり格別なのではないか? それに、これからは万が一スカートが捲れその下のパンティーをみられたとしても、もう男だとばれる心配もしなくて済むしな・・・ふふふっ」
「あ・・・あのぅ・・・・・隆一郎さん」
 恵一が男とも女ともつかない頼りない声で隆一郎に語りかけた。
「どうした、急に?」
「ど・・・・どうしても今日から学校へ行かなくてはいけませんか?」
「なんだ、また今日も登校拒否か。私との賭けに破れもう『男言葉』は使えない。さりとて、なまじ『男言葉』を使ってしまったものだから、今度は『女言葉』を使うのが恥ずかしくなってしまった・・・・・そんなところか?」
『・・・・・・!』
「どうやら図星のようだな。馬鹿な奴だ、あのまま素直に『女』に順応していればいいものを・・・・・」
「兄貴ーっ! 遅くなってごめん」
 二人が話しているところに、隆司が慌てて入って来た。
「遅いぞ、隆司。おまえが遅いから恵一が駄々をこねて困っていたんだ。もし遅刻でもしたらどうするんだ。私は片手間でおまえに恵一の送迎役を頼んだ訳ではないぞ」
「そんな事は分かってるよ、兄貴。大丈夫、この時間ならまだ遅刻なんてしないから・・・・・」
「それならいいが、今日は恵一の復帰初日の登校日だ。さぁ、早く恵一を学校まで送って行きなさい」
「はいはい、分かりましたよ。ほら、めぐみ! そんなところに突っ立ってないでさっさと行くんだ」

 かつての高校の同級生・隆司に追い立てられるようにして、セーラー服姿の恵一が学校へ向かおうとしている。

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09/10|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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 ひとみ絵里

Author: ひとみ絵里
性 別 :  人工微女

初めてスカートを穿いた日が私の誕生日です。ちなみに、小説の中で時々登場するめぐみ(恵一)のイメージ画像のモデルは一部を除いて私自身です。

    ♥ お話について ♥
このお話はフィクションです。お話の中に登場する人物名・会社名などはすべて架空のものです。また、このお話の著作権や私自身の画像に関しては、すべてわたし・絵里に帰属致しますので、無断で転載やご使用なさらないでくださいね。

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