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 第20話 男脳と女脳 

 セーラー服姿の恵一を学校へと送り出した隆一郎は、その後、大神病院の院長室に立ち寄っていた。

「昨日は、めぐみくんと梨花との間にひと騒動あったそうだな?」
「もう伝わっていましたか、父さん」
「それにしても、なぜあの曰く因縁のある二人をあのような形で会わせたんだ? まずくはなかったのか」
 過去に大きな因縁を持っている二人を敢えて再会させた事に、隆造は疑問を持った。
「性転換手術のショックで恵一が再び『男』を意識し始めてしまった事は先日お話しましたが、その治療方法としてちょっと荒治療を試みた次第で・・・・」
「荒治療だと?」
「再び頭を出して来た『男』の芽を、自信喪失という形で摘み取ってしまおうと思った訳です」
「それでとったのが、梨花と再会させるという方法なのか」
「そうです。恵一と再び愛を確かめ合いたい梨花と、完全な女の身体に変えられてしまった恵一を組み合わせればその答えは明白です」
「しかし、それはまた随分残酷な手法を使ったものだな」
「残酷? とんでもない。二人に自分の置かれた立場を再認識させる事は本人達の為でもあります。もちろん、その時の二人の苦しむ顔を楽しむ事は私の趣味でもありますが、ふふふっ。ただ・・・・想定外の後遺症が一つ残ってしまいまして」
「後遺症だと?」
「・・・・・はい。恵一が一時的にせよ『男言葉』を使い続けた事で、完全にではないですが恵一の脳の一部が『男脳』にリセットされてしまったようなのです」
「ほほう、リセットとな」
「これも性転換手術の後遺症の一つですが、元々が『女脳』の性同一障害の人間にはこの現象は起きません。それは当然です、自分が望んでいる身体になった訳ですから・・・・・。しかし、恵一の場合は本人の意思ではない強制的なもの・・・・・脳もあくまでも『男脳』です」
「確かにそういう事になるな」
「そのため、恵一の場合には女性ホルモンの作用によって徐々にその『男脳』が『女脳』に変わって行くのを待つ事になる訳ですが、それには当然ある程度の時間が掛かります。なので、ホルモンの作用で変える以前に、別の方法で脳の女性化を図る必要がある訳です」
「別の方法だと?」
「要するに、脳に暗示を掛けてその感覚を麻痺させ、『女』の感覚をごく普通のものとして刷り込むのです。その方法は、女らしさの仕草の強制や『女言葉』の強要、そして、強制的な女装だったりする訳ですが、今回の場合は、その刷り込みの一部がリセットされてしまったという事です」
「それは困ったものだのう」
「いえ、困っているとすれば私の方ではなく恵一の方です。今頃は、学校で恥ずかしい思いをしているはずですから・・・・・」

 その恵一はというと、隆一郎の推測通り学校で想定外の状況に遭遇していた。

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09/11|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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 ひとみ絵里

Author: ひとみ絵里
性 別 :  人工微女

初めてスカートを穿いた日が私の誕生日です。ちなみに、小説の中で時々登場するめぐみ(恵一)のイメージ画像のモデルは一部を除いて私自身です。

    ♥ お話について ♥
このお話はフィクションです。お話の中に登場する人物名・会社名などはすべて架空のものです。また、このお話の著作権や私自身の画像に関しては、すべてわたし・絵里に帰属致しますので、無断で転載やご使用なさらないでくださいね。

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