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 第30話 挙式直前の下準備 

 とうとう恵一と隆一郎の結婚式当日がやって来た。恵一は三日前から学校を休まされ、この日のために備えさせられていた。そして、二人の挙式自体は午後からだったが、恵一にはその前にやらなければいけない・・・・いや、強制的にやらされるある作業があった。

「これから何をされるか分かるか? 恵一」
「いっ・・・・いったい、わたしに何をしようというの?」
 一ヶ月前と同じように、上体を革のベルトで固定され手術台に両脚を大きく開かされ横たえられている恵一が、心配そうに隆一郎に聞いた。
「これだ、これをおまえの子宮内壁に着床・・・・・要するに、植え付けようというのだ」
 恵一は、視線を動かし隆一郎が手にしているものを見た。それは小さなシャーレだった。
「これを見ただけでは、いったい何の事だか分かるまい。この中にはな、おまえの卵子が入っているのだ」
「卵子? わたし・・・・の?」
 恵一はこの時、隆一郎がふざけてそう言っているのだと思っていた。
「男だった自分にそんな卵子などある訳がないだろう・・・・とおまえの顔に書いてあるが、現実にはこうしてある」
「そんな・・・そんなばかな事!?」
「そう思うのも無理はない。しかし、これは嘘偽りのないおまえの卵子・・・・おまえの体細胞から生成したおまえの遺伝子を持った卵子だ」
「そんな!」
「憶えているか? 一ヶ月前にもこれと似た処置をした事を」
『そ・・・・そういえばあの時、隆一郎は卵子を子宮に植え付けたと言っていた。そして、あの時はわたしの身体に人工的な生理を起こさせた。では、今回もまた?』
「どうやら覚えているようだな。しかし、同じように見えても、今回と前回ではその意味合いが全く違う」
『・・・・・・?』
「前回の場合は卵子自体が実験用の他人のもの。その目的も、ただ単に卵子を人工子宮に着床させ、人為的に生理を起こさせてそのデータを取る事だった。しかし、今回の場合は卵子自体がまずおまえ自身のものだ。そして、その目的は・・・・・おまえを妊娠可能な身体にする事」
「妊・・・・・妊娠!!」
 妊娠可能な身体にする・・・・と聞いて、恵一は全身に戦慄が走った。妊娠・・・・それは、隆一郎と自分の男女としての関係を完全に結び付けてしまうものだからだ。
「まぁ、理屈は簡単だ。おまえの人工子宮の内壁におまえ自身の卵子を植え付け、その中に私の精液を射精すればおまえの卵子が受精するという理屈だ。そして、やがては出産・・・・二人の血が流れる可愛い子供の誕生という事になる、ふふふっ」
「や・・・やめてください、そんな恐ろしい事!」
「恐ろしい事・・・・だと?」
「そんな神を冒涜したような方法で出来た子供なんて、きっと悪魔のような子よ。絶対にそのような事をしてはいけないわ」
 恵一は必死になって隆一郎に訴えた。
「悪魔なら悪魔でも構わん。その方が私の子供としてふさわしいからな」
「狂っているわ・・・・あなたは狂っている!」
「言いたい事を言っていろ。おまえがどう思おうと、すでに筋書きは決まっているのだ」
「嫌、嫌よ! わたし子供なんて生みたくない。そんな子供なんて絶対に生みたくない!!」

 間もなく始まる恵一に移植された人工子宮への卵子植え付け作業。
 そして、そのすぐあとには恵一と隆一郎の結婚式が迫っている。

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09/21|人工美女の館 (第二部)コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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 ひとみ絵里

Author: ひとみ絵里
性 別 :  人工微女

初めてスカートを穿いた日が私の誕生日です。ちなみに、小説の中で時々登場するめぐみ(恵一)のイメージ画像のモデルは一部を除いて私自身です。

    ♥ お話について ♥
このお話はフィクションです。お話の中に登場する人物名・会社名などはすべて架空のものです。また、このお話の著作権や私自身の画像に関しては、すべてわたし・絵里に帰属致しますので、無断で転載やご使用なさらないでくださいね。

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